8月例会の報告

平成21年8月23日 草津まちづくりセンター 

   午前9時40分~午後16時30分まで   
 
内容   
午前「夏期研報告会」             参加された先生方  
   「夏期研基礎講義から学ぶ」      二木清文先生               
        
午後「取穴」 
   「菽法脉診の確認」      
   「基本刺鍼」       
   「小里方式」
    
午前
今回の挨拶は、小林久志先生による挨拶であった。今回の挨挨拶風景拶は八月ということで、丁度64年前のこの月に原爆投下・終戦があったことからさかのぼり戦争当時の話から入られた。決して忘れてはならない現実を痛感したはずの日本人が今核武装アンを出したりと過ちを繰り返そうとしている。過ちの繰り返しといえば、最近では新型インフルエンザの件でも然り。以前流行した感染症の対策に急遽大量のワクチンを入手したが移り変わる型の変化にはついてはいけず結果が伴わなかった。私たちは周りの状況・情報を鵜呑みにし振り回されるがために今までから過ちを募らせている。一つ一つ耳にはいる情報を冷静に判断する必要があるのだ。それは医療の一角をになう私たちが平和を切に願う「平和人」でいるためにも常に重要なのだと、これからの私たちの医療姿勢へとつながる話をしてくださった。そして、私たちは経絡治療という強みがあるのだからこれから来る感染症の患者への対応に揺らぎがないように自己治療を経て、自己管理を怠らないようにとのお話であった。
本日は第16回夏期学術研修会を終えて初の月例会ということで、二木清文先生司会のもと参加された先生方それぞれから感想、意見を伺う報告兼反省会から始められた。プログラム・実技授業一限ずつ切り分けて報告会が進められ、夏期研での充実した時間の中で、得られたものまた疑問に思ったものが次々と出てきたので今後滋賀漢方全体の課題とできた。今回の講義は二木清文先生による「脉診・脉論について」では、夏期研での新井康弘先生の基調講義が題材とされた。聞き手が理解しやすいように1証決定とは何か、2陽経の治療についての二本柱を立て話を進められた。まず、証とは、病の本体であり、治療目標である。そしてそれは病理へとつながる。その病理があくまで仮説であるのだから仮説・検証(軽擦)・実証のステップを踏むことが大切であると学ぶことができた。次に、陽経の見方のお話では夏期研のお話も織りまぜ菽法脉診の脉位の話から、陰経の処置後の脉表面上の異変はどう見るのか、そして我々がとらわれがちな陰主陽従の話など多岐に渡りお話しして頂いた。最後には二木先生の臨床室から陽経の処置例を出してまとめられた。今回は夏期研の熱気覚めやらず実に盛りだくさんの内容であった。
 
午後 
午後は、まず腎経・小腸経の取穴からであった。腎経の原穴の取り方は、取穴法通りにとってしまうと要注意であることを学んだ。患者の仰臥位の姿勢では、実際は教科書通りの足関節の角度とはいかないからである。他にも代表的なもので、上肢の位置により肩甲骨の下角の位置は大きく変わる。そして、一瞬惑わされやすい代表である。治療は解剖学的肢位で行うはずはなく、解剖・運動学の知識を固め常に患者の筋骨経絡へのイメージをしておかねばならないことを強く感じた時間となった。
 
次に、午前の二木清文先生の講義でもあげられた菽法脉脈診実技風景診の実技を行った。私たちは脉位をしっかりとつかめているのか、沈めることは得意でも浮かせることが苦手な方が多い中今回は特に夏期研では9菽の取り方のまばらさが目立ったという先生のご意見が上がったことから、皆で見直し再確認を行うことができた。聴講生の方もベテランの先生と一対一の時間も設けて脉位の変化をしっかりと感じられたようである。続いて基本刺鍼では、ペアを組み衛気営気の手法を行った。今月は、夏期研後ということで様々な意見がいつも以上に飛び交っていた。お互いの身体で基本刺鍼を確かめ合うこの時間がしっかりと取られることで毎回気づきがあり、自分の過ちを見直すことができるのである。皆で学ぶこの場があるからこそできることであり、ベテランの先生から学生まで一緒に学ぶこの機会がいかに貴重な機会であるかを常に感じるのであった。
 午後の後半は、ベット三台に分かれての小里方式を行った。聴小里式実技風景講班では二木清文先生のご指導であった。今回は初めての参加の方お二人と共に学ぶこともできた。そして基礎班と研修班は今回合同で行ってゆき、小林久志先生、岸田先生ご指導のもと二人のモデル患者を皆で治療したのであった。基礎班、研修班では夏期研後ということもあり、参加された先生がベットに上がった際には夏期研時の証決定への手順と治療方法など雰囲気も聞きつつ、それとは別に現在の証決定を病理考察をした上で進めていったのである。夏期研後で今後の課題もそれぞれに備え、モチベーションの上がっていることから和気藹々と学ぶ中にも暑い熱気で溢れた月例会となった。

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