9月例会の報告

平成20年9月21日 草津まちづくりセンター 

  午前9時40分~午後5時まで   
内容    
午前「夏期研反省会」     
    「基礎講義」         木村知恵先生
        
午後「取穴法」        
   「基本刺鍼」
   「腹診」~病理産物の見つけ方~       
   「小里方式」
 

午前 
今月の例会は二木清文先生による挨拶であった。リーマン社の倒産など時事ネタを加えながら、これからの保険と医療についての話をして下さった。鍼灸は、これまで保険なしでやってきたが、それ以外にも待ち時間がないこと、痛みのない鍼であることなど、漢方鍼治療の強みを生かし、これからもしっかり勉強していこうとのことであった。
今回の基礎講義は木村知恵先生による病理考察の講義であった。実際に病理がなくても治療は出来るが、病理考察をして証を立て講義風景ることで、治療の幅が広がると、病理の大切さを述べられた。今回も小阪先生と同様の形式で講義が進められた。まず、参加している先生が順に問診をし、4大病型を絞っていき、証決定まで進んでいった。しかし、講義が進むに連れて、情報が多すぎ、まとめにくくなってきたため、ベテランの先生がまとめるという形となった。ベテランの先生は多くの情報の中から必要なものをしっかりまとめ病理考察をすることで証決定できており、病理考察の大切さを痛感した講義であった。

 
午後 

午後の初めの実技は胆経の取穴であった。胆経は腓骨を目安に取ると良く、腓骨が筋に隠れる部分を懸鐘として取穴するほか、腓骨にの長さをめやすに光明、陽輔をとることができる。 続いて基本刺鍼では、いつもと同様二人組で衛気営気の手法を行った。今月は、夏期研後の基本刺鍼ということもあり、各自が夏期研で学んだことを教え合いそれを検証しあいながら行ったため、得ることも多い基本刺鍼であった。

次に腹を使っての衛気営気の手法修練では、まず腹診を行いどちらの手技が必要かを確認した上で手技を行った。衛気、営気の手法がしっかり出来ていればいるほど、手法の違いによる身体の反応の大きさに驚かされた。いつも、腹診をしてどちらの手法が必要かを決める時、細かいことを考えがちだが、皮膚のざらつきや、理(そうり)の開き具合など、大きな点で捉えることの大切さを学ぶことが出来た。 

今回の小里式は、研修班2班、基礎班1班、聴講班1班に分かれて行った。聴講班では、二人の治療を行ったが、治療を受けた聴講生も、自小里式実技風景分の身体の変化を感じたようである。鍼をして、反応を確認することも大切であるが、ベテランの先生の治療を受けて、実際に自分の身体で変化を感じることも大変意義深いことである。研修班、基礎班では、病理考察をした上で選経、選穴を行ったが、夏期研を経ることで、剛柔選穴を使うなど、治療の幅も今まで以上に広がり、活気ある小里式であった。今月は、指導者研修会の時間に滋賀漢方の夏期研打ち上げを行った。打ち上げを行うことで、第15回夏期研が本当に終わったのだと実感しながら、楽しい時間を過ごすことが出来た。

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