12月例会の報告

平成20年12月21日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時55分まで  
内容    
午前「基礎講義」      高柳尚子先生       
    「臨床あれこれ」   岸田美由紀先生      
        
午後「取穴」
  「基本刺鍼」
   「モデル治療」      岸田美由紀先生     
   「小里方式」
        

午前 
まず始めに二木清文先生より2008年を振り返って夏期研のお話を含め挨拶を頂いた。次に土井先生より夏期研会計の報告であった。続いて、小林久志先生司会の元臨時総会が行われ会計監査および特別会計の臨時交代の決議を行った。

最初の講義は高柳尚子先生より症例を用いて基礎講義であった。26歳・女性・足のむくみが主訴であった。そこから軽擦や切診を含め関連事項を質問し証に繋げていくという講義風景ことを行った。実際に腹診や脉診や肩上部の状態を行っていないため病理考察も証も何通りかあがってしまったしかし、考える幅が広がるという点で大変勉強になった。 次に岸田美由紀先生より臨床あれこれの講義であった。日頃の臨床スタイルなどを含め、初心者でも分かりやすいように岸田先生流の病理考察や証の導き方を詳しく丁寧に講義してくださった。また、見える気・見えない気についても触れられベテランの先生方からもご意見が聞くことが出来とても勉強になった

午後 
午後は、まず脾経の取穴から始まった。脾経は何度も取穴しているが、赤白肉の間が思っているよりも足底よりにあることを改めて確認することができた。また、陰陵泉穴は教科書にのっている場所に取ると、肝経と交差してしまうので取りにくいため、いったん陰谷穴付近まで押し上げてから取穴するとよい。取穴は簡単にされている事が多いが、しっかりと生きて働いている穴をとることは大変重要なことである。研修会の度にベテランの先生方と共に取穴の実践をすることはとても大切なことだと改めて感じている。

今回は、午前中に「臨床あれこれ」で発表して頂いた岸田美由紀先生に、発表内容の臨床を実際にって頂くこととなった。二名のせんせいにモデル患者になって頂き、岸田先講義内容からのモデル治療風景生にご自分の臨床室と同じように治療して頂いた。まず、患者さんの声や全身の気の具合を診ることから始まり、身体の外10cmくらいから寒熱の状態を診た上で問診、切診に進み、一人のモデル患者さんの本治法が終わると、もう一人のモデル患者さんの診断に移られた。午前中の講義でも説明して下さった夢分流腹診を実際に見ることができ、位置の確認や、診察の仕方も理解することができた。先月の二木先生のモデル治療と同様、二、三人の人を一人の先生が治療することで、実際の治療の流れを知ることができるため、治療の流れを理解しやすく、患者さんの身体の変化も分かりやすい。このような実技はこれからも是非取り入れてい基本刺鍼風景くと良いと感じた。

続いて、聴講生と基礎班、研修班に分かれて実技を行った。基礎班では、基本刺鍼から腹を使っての衛気営気の手法修練をしてから小里式を行った。今回基礎班には二木先生について頂いたため、各先生が普段練習している手法を確認してもらう良い機会であった。また、研修班では、岸田先生がモデル患者となって治療を行った。先に岸田先生に行って頂いた夢分流の腹診と、難経腹診を行うことで、意見を出し合いながら二つの腹診の共通点も確認することができ、大変勉強になった。

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