6月例会の報告

平成21年6月21日 草津まちづくりセンター  

   午前9時40分~午後16時30分まで 

内容
午前「五臓の生理病理」(肝・胆)  岸田美由紀先生       
    「取穴」        
   「基本刺鍼」       
        
午後「難経脉論脉診」        二木清文先生       
   「標治法の実際」       
   「小里方式」
    

午前
今回の挨拶は、小林久志先生による会長挨拶であった。この度は、最近話題となっている臓器移植法のお話をされた。各々の死生観・倫理観は違えど、この問題の裏側には多くの人がぶつかっているであろう実に繊細な問題が山積みとなっていることを強く再確認させて頂く機会となった。続いて、二木先生から贈呈された二木式てい鍼を臨床に使われた感想および意見を述べられた。

本日の最初の講演は、岸田美由紀先生による講演で「肝 講義風景胆の生理・病理について」であった。色体表をもとに、それぞれを肝・胆の生理的作用と照らし合わせながら後半は病理の鑑別ポイントによって締めくくってくださったことから、とても分かりやすく、そして興味深く学ばせて頂くことができた。基礎的な部分は復習として確認し、+αとして細かなご説明を加えてくださったことから基礎を掘り下げてみる必要性を強く感じる機会となった。次に、今回は変則的にこの時間に実技の一部を前半に持ち越し、肺経・胃経の取穴を行った。経絡を伸ばして取穴・治療を行うことで、効果の著しい変化が現れることを教わった。そして、肺経では特に臨床家の先生方ならではの取穴を指導してくださり、参加された臨床家の先生方ならではの取穴を指導してくださり、参加された先生も、この取穴を研修会で学び、生きたツボを使うことで効果を常に実感されているとお話されていた。

 
午後 

午後は、まず二木清文先生による講演であった。今回は外来講師として、遠藤了一先生の講演を踏まえた上でのお話であった。素問・霊枢・難経を通してからも読み取ることが出来るように、道具の発達によるその時代における治療法、それに相対する考え方の変化、特徴を歴史を通して実に興味深く話されているとのお話であった。その他にも遠藤先生のお話を通して二木先生が感じられたことなどを伺い、書物からから読み取ることが出来る時代背景、真の意味を見逃さないように常日頃、学び続ける大切さを痛感した。その後は、本部での質疑応答の際にでていた特に陽経の扱いについて先生方それぞれの意見を聞くことができ、とても益となる時間を過ごさせて頂いた。
 

二木式てい鍼実技風景 次に、二木清文先生の二木式鍼での臨床からの発見で、「邪気を払う方法」をご指導頂くことができた。二木先生ご自身の身体をもって皆に明らかな効果あを見せてくださいました。いつも使っている鍼の用い方の工夫により、無駄な気のもれまで防ぎつつ、しっかりと邪気を抜くことができる。そして、なにより患者への負担も軽減できるとのことであった。ベテランの先生方も、それぞれの感覚を実感し、意見を出し合われました。このような場で共に学び意見を拝聴させて頂き、とても良い刺激を頂くことができ実に充実した時間であった。

小里式実技風景
午後の後半は、基礎班と研修班の二班に分かれて小里方式を行った。基礎班は、久保田先生を、研修班は二木先生をモデル患者として皆で治療を進めていった。皆で意見を出し合うことさながら、先生方それぞれの観点での問診や、患者への触り方、証決定への考え方に触れることは実に勉強になり、そこから自分が感じたことを身とできるよう学んでいきたいと感じたのであった。

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