平成22年6月19日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 若森 千明先生
「症例報告」 岸田 美由紀先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)
基本刺鍼
小里方式
午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。
今回はエステ勤めの患者さんより、本当の美は健康であるというテーマで東洋医学の立場でお願いしたいとお話の依頼があったそうです。
そこで小林先生は、日頃「鍼は怖い、痛そう」という声を聞いていたため、当日は実際に鍼を持参して説明をされたようです。豪鍼とてい鍼の形を見てもらうと理解していただいたそうで、皆さん興味津々で先生へ質問が飛び交ったそうです。
興味深かったのは、最近は気の話をしても「わかります」や、「なんとなくわかります」と、わかる人が増えてきているということでした。
気と呼吸、目に見えないものがポイントとのことで、私達にとっても、患者さんに説明する際のヒントをいただきました。
また、当日話を聞いた方々から予約をいただいたようです。
鍼灸を広めていくきっかけ作りとしての役割も兼ね、このような機会をどんどん作っていきたいということでした。
「興味はあるけどどこへ行けばいいかわからない」という声も聞くとのことで、先生だけでなく、続いて私達も自ら発信していくべきだと感じました。
次に6月1日に開業された生内優里先生、6月24日に開業を控えた大野沙織先生に滋賀漢方鍼医会よりお祝いの時計が贈呈されました。
それぞれ色んな思いがあっての開業に拍手が送られました。
午前最初の講義は、若森千明先生による「難経読み合わせ」でした。
16難の読解進行をしていただきました。
16難は、五臓について各症状がまとまって書かれています。
臨床ではあてはまらないものでもそこから勉強することが出来るというお話から、臨機応変に対応していくことが求められるのだという心構えを学びました。
次に本年度から新しい試みで取り入れました、症例報告の講義です。
今回は岸田美由紀先生にしていただきました。
3例の報告がありましたが、薬が体に及ぼす影響の話に加えて治療で苦戦されたことを聞かせていただきました。事細かく経過を聞くことが出来、先生の治療スタイルが目の前に浮かぶほどでした。
午後の実技は取穴からはじまりました。
生きて働いているツボを正確に取れるように訓練します。
今回は二木先生の代役で佐野先生、若森先生が導いてくださいました。
今回の取穴は大腸経をみていきました。
三間の取り方に特徴があり、何度もわかるまで互いに取り合いました。
合谷は3つの取り方を確認しました。
取穴の次は聴講班、基礎班、研修班と分かれて基本刺鍼をしました。
今回は押し手圧と押し手の作り方など基礎となるところを確認しました。
皆で確認し合いながらの作業ですので、自分では気付かないところを指摘してもらえます。
合間にお茶の時間を挟んで、実技の後半は聴講班2台、今回は基礎班と研修班合同で2台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
今月も聴講生が多く、とてもにぎやかに行われました。
また、入会者もぞくぞくと増え、今年も滋賀漢方鍼医会はエネルギーに溢れる会へと進化し続けます。興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。