1月の治療室例会報告

治療室例会

日時 平成24年1月15日(日曜日)10:00~16:00

内容

午前 10:00~12:00
各種実技 普段例会でしない実技
・知熱灸
・円皮鍼と皮内鍼
・捻挫や突き指の治療
・子午治療(短時間で救急に治療する場合)

昼食休憩 12:00~13:00

午後 13:00~16:00
臨床実技公開
13:00~14:10 岸田美由紀先生による臨床実技公開
14:10~14:30 休憩
14:30~16:00 二木清文先生による臨床実技公開、質疑応答

16:00 閉会

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まり、参加者の自己紹介がありました。

昨年度まではオープン例会として外部の先生方を招き、代表の二木先生の治療室を借りて実施されていましたが、4年目となる本年度は滋賀漢方の会員が増えたことより滋賀漢方会員中心とした「治療室例会」とすることになりました。
普段の例会も遠方からの参加が多い滋賀漢方ですが、今回は愛知、東京本部の先生方に参加していただき、新しい刺激を受ける日となりました。

午前は普段例会でしない実技を二木先生の説明を受けながら行いました。

全体風景

子午治療、円皮鍼、寫法鍼を使って効果的な疾患の説明があり、特に骨折においての寫法鍼の臨床話は興味深いものがありました。
寫法鍼は昨年の7月の合宿の際に捻挫や腰痛などにおいての使い方を教わりましたが、今回は臨床でよくある疾患にも使え、考え方次第でバリエーション豊かな道具という認識を持つことが出来ました。
また五十肩と肩関節の亜脱臼の見分け方、安全な整復法の仕方を教わりました。

寫法鍼の実技風景

知熱灸は中間部位の瘀血に向くということでした。
それぞれ背中などにお灸の実技をし、「めちね」と呼ぶ、目のまぶたの上に置くお灸も体験しました。

中野先生の目のお灸風景

午後ははじめに岸田美由紀先生の臨床実技公開でした。

岸田先生実技風景

寸関尺それぞれの脈の状態の説明があり、お腹をみて気・血・津液の状態、各臓腑の状態の説明がありました。そして取穴決定までの流れを細かくみていかれました。
岸田先生の説明に沿って、会員が脈やお腹、肩などを観察し合いました。
ゆっくりと丁寧に治療手順の説明があり、一連の治療の流れを見させてもらいました。
漂治法はそれぞれ先生方の考えがあり、普段の例会では見られない貴重な機会となりました。

次にグループ班に分かれての小里方式を行いました。

実技全体風景

佐野先生実技風景

休憩を挟み、次に二木清文先生の臨床実技公開が行われました。
モデル4名に対して助手スタッフも参加し、普段の治療室が再現されました。

二木先生実技風景1

二木先生実技風景2

二木先生の判断、そして治療展開の速さに、見学会員はついていくのに必死でありました。
治療を終えての質疑応答はあまり出ませんでしたが、改めて目の前で繰り広げられ圧倒されたという点も大きかったのではないでしょうか。

昨年は雪が降り懇親会が中止となりましたが、今年は雪も降らず無事行われました。
滋賀のかんぽの宿で温泉と立派な会席をいただきました。
普段話す時間が取れない先生ともお話する時間が出来、有意義な時間となりました。

来月は普段の例会になりますので一般聴講も受付があります。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織 .