6月の例会報告

平成25年6月16日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで

内容

午前「難経読み合わせ」  亀谷圭介先生

「基礎講座」  水戸尚子先生

「気功指導」  中尾俊哉先生

午後 奇経治療、小里方式

 

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。

身近な人でがんになる人が多い話からはじまりました。ちょうどNHKでもがんのテーマをやっていたようで、人類は進化する過程でがんになりやすい体質になってしまったという興味深い話がありました。

環境からも我々の身体を脅かすものが多いのですが、流行りの外国の輸入品で加工があやふやな食品や、遺伝子組換え食品など、知らず知らずのうちに口にすることがあります。今の世の中で体にいいものを食べるというのは不可能に近いということから、なるべく体に悪いものをとらないようにということが必要になってきます。先生の地元では、せめて野菜だけは・・と、農協の地元で作られた生産者が見えるものを求める方も多いようです。

がん患者さんやエイズの患者さんにも病院での治療と並行して鍼灸治療はされています。西洋医学では届かない域である、生命力を強化する「はり」で、自然治癒力を高め、より多くの患者さんに寄与できるように・・と話がありました。

 

午前最初の講義は、亀谷圭介先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は40難の読解進行をしていただきました。亀谷先生は鍼灸の学生なのですが、学校の図書室にある難経に関する書籍を調べ、各内容についての説明、自分の見解を話してくださいました。

 

次に水戸尚子先生による基礎講座「素因、内因、外因」でした。

 

午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。

 

午後の実技は奇経治療を行いました。

 

 

 

 

つづいて次は基礎班と研修班に分かれて基本刺鍼を行いました。

つづいて基礎班と研修班、3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。

 

聴講班は2台のベッドに分かれ、中谷武夫先生、木村先生・大野先生が担当くださいました。

鍼灸師の免許はあるが、臨床に出ていないからついていけるか心配される先生もおられるのですが、滋賀漢方鍼医会での「はり」の手技や、脈の見方は、学校では学ぶことができないため、皆はじめは初心者であります。一番必要なことは、やる気と習得したいという熱い気持ち、患者さんに喜んでもらいたいという鍼灸師としての気持ちではないでしょうか。

脈の見方もわかるまでゆっくり、あなたのペースに合わせて指導しますので、安心して参加ください。はじめは誰でも出来なくて、わからなくて悩むのは当たり前、こんなこと質問してもいいのかな?という心配も不要です。

例会後は指導者研修会が行われました。今月も陽経腹診について復習し、モデル患者で検証を行いました。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

報告ページ担当 大野沙織