日時 11月15日(第3日曜日)
場所 脈診流にき鍼灸院
℡0749-26-4500
10時00分 治療室紹介(希望者のみ)
10時30分~17時00分
10時30分 会務報告
灸実技公開 司会:岸田先生
(1)円筒灸の実技 井上先生
(2)茶こし灸の実技 山森先生
(3)陶器灸の実技 田口先生
13時00分 昼食
13時40分 臨床的自然体の実習
14時20分 小里方式(前半)
15時30分 休憩
15時50分 小里方式(後半)
16時30分 治療室例会終了
懇親会
11月は、毎年恒例の彦根にあるにき鍼灸院での治療室例会でした。
今月は聴講生の参加が少なく、それほど多くない人数でじっくりと実技に取り組むことができました。
はじめに普段の例会では、なかなかできない灸実技の公開を3先生にしていただきました。
1番目に今回初めての紹介になる井上先生でした。
井上先生は、円筒灸を臨床に用いています。始めに円筒灸の使い方を説明された後、胃の六つ灸の治療を公開されました。
私も足の大衝穴ともう一カ所受けましたが、最も刺激の弱いマイルドタイプの円筒灸でほかほかと暖かく気持ちよかったです。驚いたのは、火をつけなくても円筒灸を接着してもらうだけでも経絡の反応が現れました。火をつけて燃えていくうちに、気の流れが盛んになっていくのを感じました。右にしてもらった灸は左ほど熱を感じませんでした。右半身の気の流れが悪かったからだとおもいます。しかしかなり流れの悪い所を強い力で流されるような感覚があり、改めて灸の効果を確認できました。
2番目に山森先生の茶こし灸でした。茶こし灸は茶こしの先端をペン先などで尖らせて、まわりにガーゼをのりで貼り,輪ゴムで止めたお手製の灸器具を使っています。もぐさは棒状の練りもぐさを使い、患部に茶こしを当てたまま、練りもぐさの棒を近づけたり遠ざけたりして温度調節をします。
私は背部にしていただきました。温まり方は透熱灸のようで、しかしそれほど熱くなりませんでした。お灸をした後は、お腹まで温まり、気持ちよさが持続していました。
最後に田口先生の陶器灸でした。昨年も実技をしていただきましたが、昨年と同じ実技の他、お燗用の電熱器を使って陶器灸を温め、火を使わないでする方法も教えていただきました。
私は自分で電熱器で温めた陶器灸を使ってみました。目や耳それからその周囲にガーゼを当てた上から陶器灸を押し当てました。ほかほかと暖かくしばらく当てていると目が明るくはっきり見えるようになりました。
お灸は鍼とはまた違った感覚で効果のあることを確認できた体験でした。
午後は、はじめに臨床的自然体を意識した取穴を行いました。にき鍼灸院は電動ベッドがありますので、各自、自分にあった高さに上下して実技に取り組みました。
その後は、小里方式をしました。今回はにき鍼灸院の知熱灸や灸道具、円皮鍼などを使わせていただき、また午前中にした灸実技も交えて、より臨床に近い形で実技を行いました。
17時から場所を移し、ビバシティ内にある秀月で懇親会を行い、多いに盛り上がりました。
報告者:岸田美由紀