日時 11月19日(第3日曜日)
場所 脈診流にき鍼灸院
℡0749-26-4500
研修内容
10時00分 治療室紹介(希望者のみ)
10時30分 会務報告
二木先生によるさまざまな治療法 ナソ・ムノ治療など(前半)
12時00分 昼食
13時00分 二木先生によるさまざまな治療法 ナソ・ムノ治療など(後半)
13時50分 小里方式(前半)
15時00分 休憩
15時20分 小里方式(後半)
16時30分 治療室例会終了
懇親会
今月は毎年恒例、彦根のにき鍼灸をお借りしての治療室例会でした。今回は二木先生指導によるさまざまな実技を行いました。
◎ナソ・ムノ治療
ナソ治療は頸肩部の硬結を弛める治療法です。肩こりだけでなく頭部や顔面部、上腕部の症状をとるのに有効です。臨床から得られた経験も交えながら説明されました。
ムノ治療は腰仙部の硬結を弛める治療法です。腰痛や下肢の症状をとるのに有効です。特に腸骨に沿ってある胆経の五枢・維道・居リョウのあたりの硬結を弛めると効果が高いということでした。


◎二木式邪専用てい鍼を使った臀部の治療
臀部深部の筋緊張を二木式邪専用てい鍼を使ってゆるめる方法を披露されました。この方法は、邪専用てい鍼を緊張した筋肉のところにいつもより強めに押し込んで横にゆらすことによって邪が抜け、筋肉がゆるむというものでした。

◎てい鍼による平補平瀉法
平補平瀉法とは毫鍼を置鍼して行うことが多い手法です。これをてい鍼でできないかと工夫され今回、披露されました。
てい鍼による平補平瀉法を用いるのは足の三焦経です。足の三焦経への施術は以前から行われていましたが、この硬結を処置するのに衛気や営気の手法などで弛めると、津液が背部に浮いてきてしまい仕上がりとしては満足いくものではありませんでした。それで今までは転換手法(営気の手法と衛気の手法を組み合わせた手法)で対処していました。今回、てい鍼による平補平瀉法は、従来からある衛気・営気の手法よりも背部の筋肉が非常にゆるむということで提案されました。ただしこれも施術した後は,やはり津液が背部に浮いてくるので頭部・頸肩部に二木式邪専用てい鍼によるゾーン処置を行うことで解決できるということでした。
教えていただいた治療は、二木先生から直接実技を受けることができ、見るだけではわからない実際受けてみた後の感覚など勉強になることがたくさんありました。


小里方式
二木先生の実技のあとは、モデル患者を立てて実際の治療のように実技を行う小里方式による実技を研修班3班、基礎班1班に分かれて行いました。
懇親会
例会終了後、にき鍼灸院から近い、中華料理店で懇親会を行い、おいしい料理と共に楽しく盛り上がりました。


報告者:岸田美由紀