日時 11月18日(第3日曜日)
場所 脈診流にき鍼灸院
℡0749-26-4500
研修内容
10時00分 治療室紹介(希望者のみ)
10時30分 会務報告
骨折の触診と脈状の確認、中尾先生による自然体修練 取穴修練
12時00分 昼食
13時00分 小里方式(前半)
15時00分 休憩
15時20分 小里方式(後半)
16時30分 治療室例会終了
懇親会
今月は毎年恒例、彦根のにき鍼灸をお借りしての治療室例会でした。
この度の治療室例会、2つのトピックがありました。
1つ目は骨折の触診と脈状確認です。これは二木先生が上腕骨の亀裂骨折を起こしていた為、実際に触って確認してもらうというものでした。
2つ目はいつも行う小里方式による治療の修練ですが、二木先生発案の今回は本治法から標治法までアドバイスを受けずに最後まで一人で最後までやり遂げるという試みです。
◎左上腕骨の亀裂骨折の触診
骨折をしている二木先生にベッドに上がって頂き皆で確認しました。骨折部の表面の皮膚の違いが微妙で、確認しづらい先生もおられました。骨折をすると脈も両寸口部が堅くなるという特徴がありますが、実際に確認出来て参加者は非常に参考になったと思います。
◎中尾先生による自然体修練
武道をされている中尾先生がまず自然体の取り方を指導して下さいました。
「湧泉から身体の邪が抜けて行くようイメージしながら呼吸して下さい」等様々な表現を用いながら皆が自然体を取れるよう時間をかけて指導されました。
また丹田を意識するにあたり自分の重心がどこにあるか理解出来るように様に、壁に体重を預けた姿勢を取って具体的な重心の位置を一人一人に教えて頂きました。
姿勢と重心の指導は私も初めてでしたが参加された先生方も参考になったと思います。
◎取穴修練
自然体の後は取穴修練でした自然体を意識しながらより良い取穴を目指しました。
午後からはモデル患者を立てて実際の治療のように実技を行う小里方式による実技を行いました。
この日の実技は新しい試みでした。
4班に分かれて行いました。
リーダー一人を含む3人から4人が一つの班になって小里を行うのですが、基本的に施術者はリーダーからアドバイスなしで本治法から標治法まで最後まで一人で最後までやり遂げるというものです。私は骨折されている二木先生の治療を行いました。
緊張から腹、肩、脈の確認をするという3点セットを忘れたり、初め本治法では太白一穴で終わらせたら良いかと思いましたがハリをした後不安になってしばらくして脈を診るとまだ表面にショク脈を触れたのでこのままではいけないと思い胆経をあちこち軽擦して陽陵泉にハリをしたりと、冷や汗をかきながらの本治法でした。
標治法ではあらかじめ骨折部に瀉法鍼をしてローラーをかけるというのは知っていましたので躊躇なく実施出来ました。
前半と後半に分かれて実技を行いましたがどの班でもいつもとは違う緊張感が漂っていたと思います。実技が終わってドッと疲れましたが非常に良い試みであったと思います。
その後近くの中華料理店にて懇親会を行いました。
今日の実技が終わった安ど感から非常においしいビールを飲めました。
報告者 野間