2018年6月の例会報告

日時 6月17日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240

研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容
午前
9:45 出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(22) 『素問』玉機真蔵論(19) 進行:野間先生
10:45 治験発表 発表:山森先生
11:05 休憩
11:10 基礎講義 「第5章診察法 3.問診」 発表:井上先生 司会:岸田先生
12:00 昼食

午後
<研修班>13:00〜16:40
13:00 尺膚診の診方
13:30 奇経治療
14:00 脈診修練
14:30 基本刺鍼
15:00 小里方式(前半)
15:50 休憩
16:00 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

<基礎班>13:00〜16:40
基礎班は基礎的な知識・実技を修得し、自ら証を立て治療ができるようになるの
が目的です。研修班より基礎的実技に重点を置き指導します。

1.取穴と臨床的自然体(足少陽胆経の五行穴、原穴、絡穴、げき穴)
2.基本刺鍼 衛気の手法と営気の手法
3.脈診修練

朝の挨拶

朝の挨拶2018年6月
朝の挨拶2018年6月

朝の挨拶は小林先生でした。まず先日お亡くなりになった小林先生のお父様の話をされました。
誰にでもいつかは起こる出来事とはいえ、改めて父親の偉大さを実感したとの事でした。
また後半は繊維筋痛症の臨床エピソードを話されました。難病ですが治療によって痛みが取れた事と、改めてテイシン治療の素晴らしさを説かれました。

素問輪読

素問輪読2018年6月
素問輪読2018年6月

素問輪読2018年6月
今月の担当は野間で、玉機真蔵論(19)でした。この篇は季節の脈、五臓の病の進み方、五志の身体への影響、死に至る脈と時期、治しやすい病と治しにくい病などについて書かれていました。

治験発表

治験発表2018年6月
治験発表2018年6月

治験発表2018年6月
今年度からはじめた治験発表は発表フォーマットに基づいて臨床治験を発表していくものです。第2回目の発表は山森先生でした。熱のない風邪の症例でした。
寒さで身体が冷え肺経に異常が出ていると判断。寒邪をテイシンで抜いた例でしたが倦怠感や易疲労感なども同時に治療できる漢方鍼の良さを痛感したとの事でした。
内容については滋賀漢方鍼医会のHPに掲載しておりますのでそちらもご覧ください。

基礎講義

基礎講義2018年6月
基礎講義2018年6月

基礎講義2018年6月
基礎講義は井上先生が担当しました。担当は問診でした。教科書を読みながらご自身の実際の臨床経験も織り交ぜて話されました。
患者さんが言う事が真実でないこともある事、状況に応じて臨機応変にする事、治療法に繋がる証を導く為の細かい問診が大事であること等説明されました。

実技

実技風景(1)2018年6月
実技風景(1)2018年6月

実技風景(2)2018年6月
実技風景(2)2018年6月

実技風景2018年6月
はじめに全員で奇経治療をの実技、その後、基礎班、研修班の計3班に分かれ、それぞれの班のレベルに応じて取穴、脈診、小里方式によるモデル治療の実技をしました。
実技では先生によって考え方身体の見方が微妙に違って、普段一人で考える臨床の場とは違い、様々な刺激を受けるので非常に勉強になります。

例会終了後指導者研修会を行いました。

詳細については、録音データを販売しております。そちらをお求めください。
報告者:野間 秀樹

2018年5月の例会報告

日時 5月20日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号 077‐562‐9240
研修時間 9時40分から16時55分まで

研修内容
午前
9:40  出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(21) 『素問』平人気象論(18)~の続き 進行:原先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 「第5章診察法 第1項望診~第2項聞診 3.病体の匂い」 発表:岸田先生 司会:山森先生
12:00 昼食

午後
<研修班>13:00~16:40
13:00 奇経治療
13:30 取穴 手厥陰心包経
14:00 脈診修練
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

朝の挨拶
朝の挨拶は二木先生でした。治療室の掃除とステロイドを投与された時の小児の脈についてお話をされました。現在、治療室の掃除にロボット掃除機を導入し役立っていたが、最近調子がおかしくなり、新しく買い換えたこと。もう一つニットのシーツには粘着シートのコロコロをかけるときれいになることを話されました。ステイロイド投与された時の小児の脈については、開いた感じでおかしな胃の気(上から下まで胃の気があるような)脈をうっているということをお話しされました。

素問輪読

素問輪読2018年5月
素問輪読2018年5月

今月の担当は原先生で、平人気象論(18)の続きからでした。この篇は脈診と病症や望診と病症などについて書かれていました。

治験発表

治験発表2018年5月
治験発表2018年5月

今年度からはじめた治験発表は発表フォーマットに基づいて臨床治験を発表していくものです。第1回目の発表は二木先生でした。大腸がん手術後の強烈な下肢のむくみ - 邪専用ていしんで臀部へのアプローチ発表をされました。発表については研修資料のページに掲載しています。

基礎講義

基礎講義2018年5月
基礎講義2018年5月

基礎講義は岸田が担当しました。担当は診察法の望診と聞診でした。はじめに脈診以外の診察法も重要であること、そして診察法を習得するためには、感覚や経験が必要であるが、得た情報を理解するための知識を学ぶことも大事であることを話した後、それぞれの説明をしていきました。まず望診については、診る部位、色つや・動作などの診方を、聞診については五音と五声の説明などをしました。説明の中で、望診や聞診に限らず、脈診や腹診など診察法は同じ部位でも、診る者の意識の持ち方で得られる情報が異なる。診る時はどのような情報を得たいのかを、しっかり認識しながら診ることが重要であることを話しました。最後に臨床で実際にどのように用いているかを説明し終わりました。

実技

実技風景2018年5月
実技風景2018年5月

はじめに全員で奇経治療をの実技、その後、聴講班、基礎班、研修班の3班に分かれ、それぞれの班のレベルに応じて取穴、脈診、小里方式によるモデル治療の実技をしました。

詳細については、録音データを販売しております。そちらをお求めください。

報告者:岸田美由紀

2018年4月の例会報告

日時 4月15日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで

研修内容
午前
定期総会
会長講演 時間30分
テーマ 「治療家の心構え」
発表  小林会長
司会&タイムキーパー 岸田先生

休憩10分

シンポジウム 時間70分
テーマ 「こころの病について」
発表  中尾先生、橋上先生
司会&タイムキーパー 岸田先生

午後
<研修班>13:00~16:40
13:00 奇経治療
13:30 取穴 足少陰腎経
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

平成30年度定期総会

総会2018年4月16日
総会2018年4月16日

 津田先生を議長に定期総会を行いました。前年度活動報告と決算報告、今年度事業計画案と予算案、その他と進み、滞りなく総会を終えました。

副会長講演

副会長講演
副会長講演

「治療家の心構え」 発表  二木副会長
1月の挨拶「30年目のかきくけこ」の続きとして、自分が鍼灸師になるまでに心に刻んだエピソードをいくつか披瀝しました。中でも、学生時代、宮脇先生の治療室を見学した折、患者さんに対して治療終了宣言をしていたことに感動し、これが自らの心情ともなった、という話が印象的でした。

シンポジウム

「こころの病についてのシンポジウム」
「こころの病についてのシンポジウム」

テーマ 「こころの病について」 発表  中尾先生、橋上先生
 橋上先生は、肩こり、全身の倦怠感などを訴える28歳女性の症例を発表。本人や家族への問診、予後の説明、1回の治療時間等について、質疑応答が為されました。
 中尾先生は、やる気が出ないなどの症状を訴える65歳女性の症例を発表。患者との信頼関係をどのようにして築いたか、患者との距離の取り方、患者さんの調子の良し悪しをどうやって見分けるか等について質疑応答がなされました。
 また、2人の先生に対しては、治療前にどうやって気合いを入れるか、鍼灸治療に限界を感じることはあるか等の質問が出されるなど、全体的に活発なやりとりがなされました。

実 技

奇経治療(1)2018年4月
奇経治療(1)2018年4月

奇経治療(2)2018年4月
奇経治療(2)2018年4月

始めの奇経治療では、二木先生が講師となって、奇経グループの選び方、八宗穴の圧診の仕方、主穴・従穴の決め方をモデル患者をベッドに上げて実演しました。
 今月は、聴講班を井上先生が、基礎班を岸田先生が、研修班を二木先生と私がそれぞれ担当しました。

懇親会

懇親会(1)2018年4月
懇親会(1)2018年4月

懇親会(2)2018年4月
懇親会(2)2018年4月
 

 例会終了後、会場近くの居酒屋「魚民」において有志で懇親会をしました。

報告者:山森伸樹

2018年3月の例会報告

日時 3月18日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(306号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容

午前
10:00 素問輪読(20) 『素問』平人気象論(18)~ 進行:津田先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 「第4章脈診 第3項脈診法 5.祖脈と病脈(3)病脈診と其の脈理~ 11.最後に」  発表:小林先生 司会:山森先生
12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 奇経治療
13:30 取穴 足太陽膀胱経
14:00 脈診修練
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了
朝の挨拶

朝の挨拶2018年3月
朝の挨拶2018年3月

朝の挨拶は二木先生でした。
この日は岡山ではじめて点字ブロックが発明された日という話から始まりました。その後、この冬はインフルエンザが猛威を振るい、自身も久しぶりに高熱で苦しんだ話しから始まって、さまざまな熱に関わる症例を発表されました。体温計で測っても熱はないけど熱さを訴える「芯熱」や、「保温」と「加温」の違い、また「加温」による痛みの悪化など、臨床の役に立つお話を聞くことができました。

素問輪読

素問輪読2018年3月
素問輪読2018年3月

素問輪読は津田先生が担当されました。今回は平人気象論篇第十八からでした。
この篇では、まず病気のない健康な人の脈の説明と、季節による脈の変化、胃の気の有無での生死について書かれていると概要を説明され、その後は順に本文を読んで丁寧に語句の説明を加えながら、わかりやすく進められました。

基礎講義

基礎講義2018年3月
基礎講義2018年3月

基礎講義は小林先生が担当されました。
脈診は、診る者が何の情報(例えば浮沈など)を意識して診ることで、さまざまな情報が得られる。しかし脈診だけに頼るのは危険であり、滋賀で行っている肩上部・腹診・脈診の3つを比較検討しながらみている3点セットで確認しながら診ることが、誤りを少なくし、また脈診も早く上達できることを話されました。季節による脈の変化については、津田先生の話を受けて季節の大過脈・不及脈についてと季節の変わり目である土用の期間は、脾虚証が増えるように思うと自身の経験を話されました。いい脈とは小学校3~4年ぐらいの子供の脈で柔らかく伸びやかで気持ちのよい脈であることを話されました。最後に自身が昨年末から1月にかけて経験した骨折の脈について話されました。痛みが強いときは、二木先生が話されていたように両寸口脈が強く、痛みが治まってくるとその脈がなくなってくるということでした。

実技

実技風景(1)2018年3月
実技風景(1)2018年3月
実技風景(2)2018年3月
実技風景(2)2018年3月

午後の実技は、先月から引き続きしている奇経治療を聴講班・基礎班・研修班3班合同で実技を行いました。
その後の取穴以降は各班に分かれ、実技を行いました。

詳しい内容を知りたい方は、録音データを販売しております。そちらをお聴きください。

 
報告者:岸田美由紀

2018年2月の例会報告

日時 2月18日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(306号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで

研修内容
9:40  出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(19) 脈要精微論(17)の続き 進行:藤崎先生
10:50 休憩
11:00 臨床あれこれ 発表:井上先生 司会:野間先生
11:30 平成30年度学術のための意見伺い
12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 奇経治療
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

<基礎班>13:00~16:40
基礎班は基礎的な知識・実技を修得し、自ら証を立て治療ができるようになるの
が目的です。研修班より基礎的実技に重点を置き指導します。

1.取穴と臨床的自然体(足少陽胆経の五行穴、原穴、絡穴、げき穴)
2.基本刺鍼 衛気の手法と営気の手法
3.脈診修練
4.小里方式

<聴講班>13:00~16:40
聴講班は基本的実技のしかたと本会の実技紹介をするのが目的です。
以下の内容を丁寧に指導し、最後に鍼の効果が体験できるモデル治療をします。

1.基本姿勢
2.取穴と臨床的自然体(経穴は2穴ぐらいまで)
3.基本刺鍼(衛気の手法と営気の手法)
4.脈診のしかた(手の置き方・脈位の配当・脈の診方、菽法脈診の紹介など)
5.腹診のしかた(腹診の配当部位、腹診の診方など)
6.その他診察法の説明 望診、聞診、問診、体表観察など
7.モデル治療
17時より指導者研修会(307号室)

朝の挨拶

朝の挨拶2018年2月
朝の挨拶2018年2月

朝の挨拶は小林先生でした。
今年の異常な寒さに関する感想後、最近の臨床例として尿管結石の治療、
ふくらはぎの凝り固まった痛みと腎臓結石との意外な関係があったエピソードと具体的な治療方法を話されました。
また、体表観察と治療の経過で変化をしっかり診て行くことの大切さを訴えられました。

素問輪読(19) 脈要精微論(17)の続き 進行:藤崎先生

素問輪読2018年2月
素問輪読2018年2月

五臓と脈、季節、身体の関係性や脈診の方法等について述べられた篇です。
普段臨床で使っている脈診ですが、具体的な診断方法や脈状の細かな表現と病の関係は非常に参考になる話であったと思います。

臨床あれこれ

臨床あれこれ2018年2月
臨床あれこれ2018年2月

発表は井上先生でした

逆子の治療、子午治療について発表されました。
逆子の治療法ですが、三陰交、至陰のお灸の具体的な方法や患者さんの体位の注意等大変参考になる話で、帝王切開寸前の38週の患者さんが治ったエピソードが印象的でした。
子午治療は、先日の本部例会で発表された葛野先生の方法から追試を重ね、臨床に取り入れて効果が上がっている報告をされました。
治療経穴の絞り込みが簡単である事、効果も即効で持続性も高い等、是非臨床に取り入れたい内容でした。

平成30年度学術のための意見伺い

外来講師、臨床についてのディスカッション、治療方法のマニュアル化、腹診修練等様々な提案、意見が出ました。
これからの会の充実ぶりが楽しみに思えた時間でした。

実技

実技風景(1)2018年2月
実技風景(1)2018年2月
実技風景(2)2018年2月
実技風景(2)2018年2月

午後からの実技は始めに奇経の実技を行いました。その後は、聴講班、研修班にわかれ、
経絡の取穴や脈診、基本刺鍼修練、モデル患者を使って治療する小里方式をそれぞれ行いました。

投稿者:野間秀樹

2018年1月の例会報告

日時 1月21日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240

研修内容 出席者点呼・会務報告
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告

10:00 素問輪読(16) 『素問』脈要精微論(17)~
進行:原先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 「第4章脈診 第1項 脈診の歴史 ~ 第3項 脈診法 5)
祖脈と病脈」  発表:山森先生
司会:岸田先生
12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴 手太陽小腸経
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

挨拶(二木先生)

朝の挨拶2018年1月
朝の挨拶2018年1月

年の初めの月例会ということで、鍼灸師の心構えについて、元東洋はり医学会の
汐見哲夫先生の講演内容を土台に、自らの経験を踏まえて話されました。
中でも、最後の「根性を持たなければならない」のところでは、開業に際して
鍼灸専門で行くべきかの迷いがあったが、親友の一言で心が決まった、という話
が強く印象に残りました。

素問輪読(16) 『素問』脈要精微論(17)~  原先生

素問輪読2018年1月
素問輪読2018年1月

ここは、脈診その他の診察法についてその要領を述べた篇です。
脈を観るのに最もよいのは起床直後である、というところでは、臨床に即して、
食事や運動の後にはしばらく休んでから脈診するのがよい、という話はなるほど
と思いました。

基礎講義 「第4章脈診 第1項 脈診の歴史 ~ 第3項 脈診法 5)
祖脈と病脈」  発表:山森先生

基礎講義2018年1月
基礎講義2018年1月

始めに、脈診習得への取り組みとして、自分と他人の脈を観察することと脈と
他の所見とを付き合わせるべきであることを述べ、次いで、脈診の中で初心者が
始めに収めるべきは、菽法脈診、五臓の正脈、胃の気の脈であることを述べて講
義を結びました。

実 技

実技風景(1)2018年1月
実技風景(1)2018年1月
実技風景(2)2018年1月
実技風景(2)2018年1月

今月は、出席者が少なかったので基礎班・研修班合同で取穴、脈診修練、基本
刺鍼、小里方式を行いました。

懇親会
研修会終了後は、会場近くの居酒屋「八剣伝」で盛り上がりました。

投稿者:山森伸樹

2017年12月の例会報告

日時 12月17日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告

午前
10:00 素問輪読(15) 『素問』診要経終論(16) 進行:野間先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 「第3章病因論第3項 不内外因 〜 第4項 病理産物」
発表:二木先生 司会:岸田先生
12:00 昼食

<研修班>13:00〜16:40
13:00 子午治療
13:30 取穴 手少陰心経
14:00 脈診修練
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了
朝の挨拶

朝の挨拶2017年12月
朝の挨拶2017年12月

朝の挨拶は二木先生でした。

自らの修行時代の師匠のエピソード、不問診、耳前動脈での脈診について話されました。
六部定位の不問診は難経の菽法のような指の重さの段階ごとに臓器の状態をみるのではなく無段階で診る事、過去の病状は深い位置、新しい病状は浅い位置でわかる等話されました。

耳前動脈での脈診は血管の曲がり具合から耳の穴の位置を基準にして上下の身体の状態がわかるというものでした。

素問輪読 診要経終論(16)

素問輪読2017年12月
素問輪読2017年12月

進行は野間でした。

季節によって変わる身体の中の陽気の位置、季節に適したハリの治療法、季節ごとの治療に対して誤った治療をした時の結果、12経脈が尽きた時の症状等を述べました。
今回の輪読ではこの診要経終論(16)に書いてある誤った治療について、野間の鍼灸院で実際に出会った症例を取り上げてフロアの先生方から考察、治療方針を発表してもらいました。様々な方法を発表して頂き非常に参考になりました。
その後野間が実際にどのような治療をしたのかを反省も含め話しました。

基礎講義

基礎講義2017年12月
基礎講義2017年12月

基礎講義 「第3章病因論第3項 不内外因 〜 第4項 病理産物の解説を二木先生がされました。

酸, 苦, 甘, 辛, 鹹の五味が体にどういった影響を与えるのか自らの様々な体験や治療室でのエピソードを交え楽しく話されました。
それから労倦、事故と話しは進み落下事故では脾虚肝実で治療することや、痰飲の項では人迎部で手の平を広げて熱を感知して判断する方法も話されました。
その他肝実症の判断、治療方法等臨床に役立つ話を多くして頂きました。

実技
午後からの実技は始めに子午治療の実技を行いました。その後は、各班にわかれ、経絡の取穴と脈診修練、モデル患者を使って治療する小里方式をそれぞれ行いました。
お互いに意見を出しながら治療効果を高める時間は非常に勉強になります。

指導者研修会

指導者研修会(1)2017年12月
指導者研修会(1)2017年12月
指導者研修会(2)2017年12月
指導者研修会(2)2017年12月

脈診の本を読んでからの臨床にみられる脈についてのディスカッションをした後に、二木先生が前回の治療室例会での振り返りと、耳前動脈での脈診を披露して下さいました。僕も診て頂きましたが、誰にも話していなかった過去の膝の古傷の事を言い当てられてビックリしました。
耳前動脈をいわゆる3菽の重さ位で指を当てて診るのですが、かなり修練が必要ではないかと思いました。

報告者:野間 秀樹

2017年11月の例会報告

日時 11月19日(第3日曜日)
場所 脈診流にき鍼灸院
℡0749-26-4500

研修内容
10時00分 治療室紹介(希望者のみ)
10時30分 会務報告
二木先生によるさまざまな治療法 ナソ・ムノ治療など(前半)
12時00分 昼食
13時00分 二木先生によるさまざまな治療法 ナソ・ムノ治療など(後半)
13時50分 小里方式(前半)
15時00分 休憩
15時20分 小里方式(後半)
16時30分 治療室例会終了
懇親会

今月は毎年恒例、彦根のにき鍼灸をお借りしての治療室例会でした。今回は二木先生指導によるさまざまな実技を行いました。

◎ナソ・ムノ治療
ナソ治療は頸肩部の硬結を弛める治療法です。肩こりだけでなく頭部や顔面部、上腕部の症状をとるのに有効です。臨床から得られた経験も交えながら説明されました。
ムノ治療は腰仙部の硬結を弛める治療法です。腰痛や下肢の症状をとるのに有効です。特に腸骨に沿ってある胆経の五枢・維道・居リョウのあたりの硬結を弛めると効果が高いということでした。

ナソ・ムノ治療(1)
ナソ・ムノ治療(1)
ナソ・ムノ治療(2)
ナソ・ムノ治療(2)

◎二木式邪専用てい鍼を使った臀部の治療
臀部深部の筋緊張を二木式邪専用てい鍼を使ってゆるめる方法を披露されました。この方法は、邪専用てい鍼を緊張した筋肉のところにいつもより強めに押し込んで横にゆらすことによって邪が抜け、筋肉がゆるむというものでした。

二木式邪専用てい鍼による臀部の治療
二木式邪専用てい鍼による臀部の治療

◎てい鍼による平補平瀉法
平補平瀉法とは毫鍼を置鍼して行うことが多い手法です。これをてい鍼でできないかと工夫され今回、披露されました。
てい鍼による平補平瀉法を用いるのは足の三焦経です。足の三焦経への施術は以前から行われていましたが、この硬結を処置するのに衛気や営気の手法などで弛めると、津液が背部に浮いてきてしまい仕上がりとしては満足いくものではありませんでした。それで今までは転換手法(営気の手法と衛気の手法を組み合わせた手法)で対処していました。今回、てい鍼による平補平瀉法は、従来からある衛気・営気の手法よりも背部の筋肉が非常にゆるむということで提案されました。ただしこれも施術した後は,やはり津液が背部に浮いてくるので頭部・頸肩部に二木式邪専用てい鍼によるゾーン処置を行うことで解決できるということでした。

教えていただいた治療は、二木先生から直接実技を受けることができ、見るだけではわからない実際受けてみた後の感覚など勉強になることがたくさんありました。

てい鍼による平補平瀉法(1)
てい鍼による平補平瀉法(1)
てい鍼による平補平瀉法(2)
てい鍼による平補平瀉法(2)

小里方式
二木先生の実技のあとは、モデル患者を立てて実際の治療のように実技を行う小里方式による実技を研修班3班、基礎班1班に分かれて行いました。

懇親会
例会終了後、にき鍼灸院から近い、中華料理店で懇親会を行い、おいしい料理と共に楽しく盛り上がりました。

懇親会(1)2017年11月
懇親会(1)2017年11月
懇親会(2)2017年11月
懇親会(2)2017年11月

報告者:岸田美由紀

2017年10月の例会報告

日時 10月15日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(多目的室1)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容
午前
9:40  出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(15) 素問 湯液醪醴論(14) 進行:田口先生
10:50 休憩
11:00 素問輪読(16) 素問 玉版要論篇(15) 進行:中川先生
11:50 臨床あれこれ 発表:野間先生 司会:山森先生
12:20 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 子午治療
13:30 取穴 足太陰脾経
14:00 脈診修練
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

17:00 指導者研修会(307号室)名古屋夏期研2017の手法についての検討

2017年8月の例会報告

日時 8月20日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで

研修内容
午前 
9:40 出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(14) 『素問』移精変気論(13) 進行:岸田先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 「第3章病因論第2項 外因」 発表:藤崎先生 司会:岸田先生
12:00 昼食

午後
<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴 足陽明胃経
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

挨拶 小林先生
 まず東西の天気の話から始まりました。次に夏期研の前ということで、東洋はり医学会時代に当時の高知支部長から受けた指導や、即座に脈状を変える本治法を観たことで啓発された経験などを語り、夏期研の意義を強調して挨拶を結びました。

素問輪読(14) 移精変気論(13) 進行:岸田先生
 昔と今の病の成り立ちや治療法の違いを述べた論です。要所要所で原文を示しながらのわかりやすい解説でした。

基礎講義 「第3章病因論第2項 外因」 発表:藤崎先生
 テキストの中から要点を抜き出しての丁寧な講義でした。

実 技
 取穴では、指が流注に乗る乗らないで身体への影響力が異なることを確認しました。小里方式では、基礎班を二木先生が、研修班を岸田先生、小林先生、私が担当しました。

指導者研修会
 例会終了後、有志で指導者研修会を行いました。