8月例会の報告

平成20年8月17日 草津まちづくりセンター

   午前9時40分~午後5時まで   
内容 
午前 ロイヤルホテルオークにて夏期研の下見
        
午後「継続講義」        二木清文先生
   「取穴」
   「基本刺針」     
   「小里方式」
 

午前 
今回は夏期研1週間前ということで最後の詰めで各会員が当日どのように動けばよいか最終確認のために会場であるホテルに行って来ました。どうしても会員が少ない分会場案内、研修中の動き等に無駄がないようにホテルの構造、当日使用する研修会場と食事の場所の移動、トイレの位置、受付。当日の人の流れをイメージするには時間を取って下見した甲斐がありました。

午後は下見を終えていつもの会場である草津まちづくりセンターに戻り昼食をとった後、今年の4月から夏期研に向けて継続講義を担当していただきました二木清文先生の最後の講義でした。 これまで4月から今回で5回目になります講義は初心者でも解るレベルから夏期研のテーマであります「証決定への手順」に話は移っていきました。脉診・腹診・体表観察・軽擦・取穴・衛気の手法・栄気の手法と盛りだくさんの内容でお話していただきました。初心者には短期間にかなりのレベルの話をしていたので難しかったかもしれませんが、ベテランの先生にも聞き応えのある内容だったのではないでしょうか?
 
午後 
午後の初めの実技は取穴でした。今回は「ちょっとあやふやな取穴」をテーマに下合穴である「委陽」「上巨虚」「下巨虚」と取穴しました。そしてそれらを取穴するのに目安となる「足三里」「豊隆」「条口」も取穴しました。この辺りの取穴は滋賀漢方では高頻度で使用するため重要である割りには先生によってあやふやであるため夏期研でも滋賀の会員が率先して正確な取穴ができるよう今回テーマに挙げました。以外にバラツキがあったようでしっかり練習しておきたい経穴でした。

基本刺鍼実技風景

次に基本刺鍼では先月に続いてお腹を使っての基本刺鍼の練習を行いました。夏期研の基本刺針でも、この形態をとって練習するということで夏期研さながら衛気と栄気の手法の正確性の判断には自分の行っている手技ができているか、できていないか初心者でもわかる練習法です。家に帰ってもできる、また友達同士でもできる練習法なのでしっかりと身につけようと思いました。 

続いて小里式では、聴講生のベッドと、他2つのベッドに分かれて治療を行いました。聴講班では自然体での立ち方、てい鍼の押手・刺し手。衛気と栄気の使い分けなどを学びました。研修班では、まず体表観察を行いそのモデル患者の病態が気・津液・血のどれが一番問題かを確認しあい、脈状を予想します。続いて脈診を実際してみて予想と合致しているかを確認。脉と体表観察が合致していれば予想通りの病理とみて治療に移ります。そしてその病理から五要穴の選穴まで予想しそれが一経で良いか二経(子経と母経)まで補うかを予想します。また、予想と異なる場合は何故違うのか考察病理から考え直します。そして正確な証へと導きます。

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