日時 12月17日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間 9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告
午前
10:00 素問輪読(15) 『素問』診要経終論(16) 進行:野間先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 「第3章病因論第3項 不内外因 〜 第4項 病理産物」
発表:二木先生 司会:岸田先生
12:00 昼食
<研修班>13:00〜16:40
13:00 子午治療
13:30 取穴 手少陰心経
14:00 脈診修練
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了
朝の挨拶
朝の挨拶は二木先生でした。
自らの修行時代の師匠のエピソード、不問診、耳前動脈での脈診について話されました。
六部定位の不問診は難経の菽法のような指の重さの段階ごとに臓器の状態をみるのではなく無段階で診る事、過去の病状は深い位置、新しい病状は浅い位置でわかる等話されました。
耳前動脈での脈診は血管の曲がり具合から耳の穴の位置を基準にして上下の身体の状態がわかるというものでした。
素問輪読 診要経終論(16)
進行は野間でした。
季節によって変わる身体の中の陽気の位置、季節に適したハリの治療法、季節ごとの治療に対して誤った治療をした時の結果、12経脈が尽きた時の症状等を述べました。
今回の輪読ではこの診要経終論(16)に書いてある誤った治療について、野間の鍼灸院で実際に出会った症例を取り上げてフロアの先生方から考察、治療方針を発表してもらいました。様々な方法を発表して頂き非常に参考になりました。
その後野間が実際にどのような治療をしたのかを反省も含め話しました。
基礎講義
基礎講義 「第3章病因論第3項 不内外因 〜 第4項 病理産物の解説を二木先生がされました。
酸, 苦, 甘, 辛, 鹹の五味が体にどういった影響を与えるのか自らの様々な体験や治療室でのエピソードを交え楽しく話されました。
それから労倦、事故と話しは進み落下事故では脾虚肝実で治療することや、痰飲の項では人迎部で手の平を広げて熱を感知して判断する方法も話されました。
その他肝実症の判断、治療方法等臨床に役立つ話を多くして頂きました。
実技
午後からの実技は始めに子午治療の実技を行いました。その後は、各班にわかれ、経絡の取穴と脈診修練、モデル患者を使って治療する小里方式をそれぞれ行いました。
お互いに意見を出しながら治療効果を高める時間は非常に勉強になります。
指導者研修会
脈診の本を読んでからの臨床にみられる脈についてのディスカッションをした後に、二木先生が前回の治療室例会での振り返りと、耳前動脈での脈診を披露して下さいました。僕も診て頂きましたが、誰にも話していなかった過去の膝の古傷の事を言い当てられてビックリしました。
耳前動脈をいわゆる3菽の重さ位で指を当てて診るのですが、かなり修練が必要ではないかと思いました。
報告者:野間 秀樹