8月の例会報告

平成24年8月19日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで  

内容

午前「難経読み合わせ」  桑原知子先生 

  「基礎講座」  土井麻琴先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

    
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。

93年から2004年まで日本一納税をしていた「スリムドカン」という商品で有名な社長さんが、ある本で話していた「ユダヤの法則」についてお話をしてくださいました。人間はどれだけ一生懸命やっても最高で78パーセントで22パーセント足りないのでまた頑張る。しかし頑張っても頑張っても、どこまでいっても22パーセント足りない。トップを目指そうとすると常に目指して頑張らないといけない。そこで頑張るのか、頑張っても78パーセントなら、「そこそこ」で妥協をするのかは自由であります。

例えばオリンピックのトップレベルの選手の人達は自分の足りない22パーセントを補うために頑張っている、選手達の共通点は自身への葛藤と闘いながら自分自身に挑戦する姿勢がある。我々も治療をしていて治らない患者さんが居たとき、それを克服するために勉強して、続けていくことで自分のレベルより高いレベルを必要とする難しい患者さんが出てくる・・その繰り返しであること。「常に22パーセントを目指して向上していくことが大切ですが、一人でしていたら克服出来ないことが出てきて、諦めてしまうこともあると思います。ですがこうして毎月集まることで自分では気付けないところを気付かせてもらえ、大切な機会ですね」という、小林先生のお言葉は、その場にした会員それぞれの心に響く時間となりました。

午前最初の講義は、桑原知子先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は31難の読解進行をしていただきました。31難は三焦の機能や治療部位などついて述べられています。たまたまか前回の講義でも三焦に当たったため、今回は自ら調べたことを交えてお話してくださいました。なかでも三焦の三=3という数字と絡められたお話は興味深く勉強になりました。

次に土井麻琴先生による基礎講座「各臓の病症と治療について」のお話でした。

今月は「肝・胆の生理と病理」の読解をしていただきました。

目の症状=肝と考えるのは普通のことのように考えがありましたが、実はそれだけで判断できない時もあるのだということを知る機会となりました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月も基本となる重心移動の一連の動きを行いました。

午後の実技は先月に引き続き奇経治療の実技講習からはじまりました。

つづいて次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

つづいて基礎班と研修班で3台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

 

班によって取り組みのスピードが違い、2例出来るときもあれば1例しか出来ないことがあります。1例しか出来ないのは丁寧に見たという反面、色々と判断がまとまらないせいもあるのですが、タイムオーバーに直面するたびにもっと勉強しなければという思いが沸き起こるのでした。

聴講班は水戸先生が担当くださいました。

 例会後は指導者研修会が行われました。

今月から方向性が変わり、病理考察を徹底して学ぶことをテーマにしました。ベテランの先生から学ぶことが多く、次回からはレコーダーが必須になると感じさせられました。

 

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織