2026年3月の例会報告

日時:3月15日(第3日曜)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津) 午前302号室 午後403号室
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:30まで

【午前】10:00~12:00
10:00 会務報告
 臨床あれこれ 「心筋症の一治験 小林先生
 標治法 「ゾーン処置」・「円鍼とローラー鍼」

12:00 昼食・休憩

【午後】13:00~16:30
 菽法脈診・ 取穴法(足の厥陰肝経)・基本刺鍼など基礎実技
  小里方式

【午前】10:00~12:00
朝の挨拶:二木先生
 まず2020年のコロナ禍で研修会が中止された経緯を振り返り、木村盛世氏の著書を通して当時の日本の対応が科学的根拠を欠き、「自粛」ばかりを求めた問題点を指摘した。
 続いて、鍼灸業界では研修会参加者の減少や後継者不足が深刻化している現状を述べ、学会としては会員数が回復しつつも、各会派の研修会は苦戦していると説明した。
 さらに、最近の気温変動により風邪・寒邪の患者が増えていることを踏まえ、咳と腰痛が連動した症例や、寒邪による脾虚陽虚証の症例を紹介し、鍼灸が全身を一貫して診られる「ワンストップ診療」として患者に求められている点を強調した。
 最後に、日本の医療は総合診療が不足し、診療科同士が責任を押し付け合う構造に問題があり、コロナ期には「医療崩壊」ではなく「医療放棄」が起きていたと総括し、学びの重要性を呼びかけて締めくくった。

臨床あれこれ:小林先生
 「心筋症の一治験」と題して、心筋症と多くの既往歴を持つ72歳女性に対し、漢方鍼治療を継続した経過をまとめたものである。患者は冠動脈手術や心房細動アブレーション後に咳・息苦しさ・頻脈が出現し、心筋症と診断された。
 治療では腹部の冷えや脈状を重視し、基本は肝虚証を中心に、状況に応じて心虚証・肺虚証・脾虚証へと証を切り替えた。治療後には呼吸が楽になる、腹部が温まるなどの改善が見られ、患者自身も効果を実感していた。一方で、咳の再発や肝硬変の発覚など病状は波を繰り返し、精神的負担も大きかった。多疾患を抱えるため、完全な改善は難しいが、症状を一時的にでも軽減し生活の質を保つことが治療の目的となっている。
 心疾患患者への鍼治療は刺激過多で悪化する危険があるため、慎重な施術が不可欠であるとの考察が示された。発表後は、治療方針や経穴選択、円皮鍼の活用などについて活発な質疑応答が行われた。

臨床あれこれ2026年3月

【午後】13:00~16:30
取穴
 足厥陰肝経の太衝・中封・曲泉の取穴を確認した。

脈診修練

 菽法に従った指の当て方を確認し、総按で祖脈を、単按で各脈位の菽法を観察し、班員同士で所見を共有した。

基本刺鍼
 前腕部で衛気・営気の手法を互いに施し合い、操作の確認と改善点を検討した。続いて腹部を用いた実技では、適する手法の判定と、あえて不適の手法を先に行う比較練習を行い、効果の違いを体感した。

基本刺鍼2026年3月

小里方式
 聴講生の参加に合わせ、基礎班と研修班に分かれて実施。基礎班は診察から治療までの流れを通して学び、研修班は進行表に沿って段階的に実技を深めた。

小里方式_2026年3月

報告者 山森 写真 鶴留 岸田

2026年4月の例会報告

日時:4月19日(第3日曜日)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津) 302号室
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:30まで

【午前】10:00~12:00
10:00 総会・会務報告
虚実の感覚ワークショップ

12:00 昼食・休憩

【午後】13:00~16:30
取穴法(手の太陰肺経)・脈診修練(菽法脈診)・基本刺鍼など基礎実技
  小里方式

【午前】10:00~12:00
・総会・会務報告
 今月は年度初めに当たるため、総会から始まりました。まず会長の小林先生から挨拶があり。このところの激しい寒暖差で体調を崩す人が多いこと。会長自身も頭痛があったが治まったことなどを話されました。
 総会は、会員14名のうち、参加者10名、委任状4名の提出があり成立しました。以降、議長、書紀の選任を経て、令和7年度の事業報告、決算報告、会計監査報告、役員改選、新入会員の自己紹介、令和8年度学術計画案、予算案と滞りなく進められ承認されました。

総会・会務報告2026年4月

・虚実の感覚ワークショップ
 総会後は、会員各人が経穴や経絡の虚実所見をどのように感じているかを知り、日々の臨床で虚実を捉える参考にすることを目的に「虚実の感覚」をテーマにしたワークショップを開催しました。進行は、はじめに臨床をしている・していないに関わらず、触覚による虚実について思っていること・感じていることを語っていただく座学の時間をとり、その後に3~4人で1つのグループを作り、膀胱経上の虚実所見の手触りや感じたことを確認していきました。
 虚実の感覚については、各人様々で、臨床している先生方からは、普段の臨床で感じている感覚や虚実の見つけ方など実践的なお話を、また臨床をされていない先生方からも虚実の感じているイメージなど、それぞれ参考になる話を聞くことができました。

虚実の感覚ワークショップ(1)2026年4月

虚実の感覚ワークショップ(2)2026年4月

【午後】13:00~16:30
・取穴法(手の太陰肺経)・脈診修練(菽法脈診)・基本刺鍼
 入会したての班員指導の班1班と、その他の会員で2班作り、それぞれに基礎実技を行っていきました。
 取穴は、はじめに戻って、モデルの手の太陰肺経を取穴し、脈・腹・肩上部の三点セットで正確に取穴できているかを確認しながら進めていきました。
 脈診修練は、ペアになって各菽法の高さに指が置けているかの確認と、モデル患者の脈状を総按(寸関尺と指3本並べて診る方法)と単按(寸関尺それぞれを個別に診る方法)で脈状と菽法の位置を確認していきました。
 基本刺鍼もペアになって衛気・営気の手法ができているか確認と、モデルのお腹に手法を行って三点セットで手法ができているかを確認していく2通りの実技を行いました。

取穴2026年4月(1)

脈診修練2026年4月(1)

脈診修練2026年4月(2)

基本刺鍼(1)2026年4月

基本刺鍼(2)2026年4月

・小里方式
 2班に分かれて小里方式進行表に沿って実技を行いました。

小里方式(1)2026年4月

小里方式(2)2026年4月

小里方式(3)2026年4月

盲導犬キャッチ(1)2026年4月

盲導犬キャッチ(2)2026年4月

【懇親会】
 例会終了後、参加者9名で久しぶりに魚民での懇親会となりました。
 ホタルイカの唐揚げ、串焼き、たこわさび、シーザーサラダ、焼きおにぎり、お茶漬け、バニラアイスなど、2時間の飲み食べ放題で、皆、おいしく料理をいただきながら楽しく過ごせました。

懇親会(1)2026年4月

懇親会(2)2026年4月

懇親会メニュー ホタルイカの唐揚げ 2026年4月

懇親会メニュー だし巻き卵 2026年4月
懇親会メニュー シーザーサラダ 2026年4月

懇親会メニュー タコワサとフライドポテト 2026年4月

懇親会メニュー エイヒレの炙り 2026年4月

懇親会メニュー お茶漬け 2026年4月

報告者 岸田 写真 岸田 鶴留

2026年2月の例会報告

日時:2月15日(第3日曜)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津)302号室
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:30まで

【午前】10:00~12:00
・朝の挨拶と会務報告
・臨床検討会 「足底筋膜炎」 

【午後】13:00~16:30 
・ストレッチと気功法
・取穴法(足の少陽胆経)
・脈診修練
・小里方式

【午前】
・朝の挨拶と会務報告(二木先生)
 はじめに、2月上旬に逝去された首藤傳明先生へ会一同黙祷を捧げたあと、数々の思い出話を話していただきました。
 伝統鍼灸学会で握手していただいたことやお世話になったこと。治療院の改装中、偶然が重なり、なかなか見学が許されない首藤先生の治療院を見学させていただけたことなどを話していただきました。

・臨床検討会「足底筋膜炎」
 座学は、二木先生の「足底筋膜炎」に対する治験を読み上げた後、質疑応答しながら進めていきました。治験例が骨盤矯正によって劇的に改善したことから、具体的な矯正のしかたについての話となり、各先生が治療院でしている矯正法についても話していただき、座学の後に披露していただきました。

臨床検討会「足底筋膜炎」座学2026年2月

臨床検討会「足底筋膜炎」実技(1)2026年2月

臨床検討会「足底筋膜炎」実技(2)2026年2月

臨床検討会「足底筋膜炎」実技(3)2026年2月

臨床検討会「足底筋膜炎」実技(4)2026年2月

【午後】
・ストレッチと気功法
 午後からの実技がスムーズに行えるよう身体をほぐすために、昨年11月に教えていただいたストレッチと気功法を中尾先生指導で行いました。

ストレッチと気功法2026年2月

・取穴法(足の少陽胆経)
 足の少陽胆経の経穴、足臨泣・陽輔・丘墟・光明・外丘・陽陵泉を取穴し、脈・腹・肩上部の3点セットで確認しながら進めていきました。

取穴(1)2026年2月

取穴(2)2026年2月
 

・脈診修練
 菽法脈診の修練をしました。2人組になって菽法の高さを確認したあと、モデルを一人上げて、総按・単按で脈状と菽法の位置を確認していきました。

・小里方式
 2班に分かれて、モデル患者を治療していく小里方式による実技をしました。

小里方式(1)2026年2月

小里方式(2)2026年2月

報告者 岸田

2026年1月の活動報告

日時:1月18日(第3日曜)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津)301号室
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:30まで

【午前】10:00~12:00
・朝の挨拶と会務報告
・臨床あれこれ タイトル「足関節の痛みに対する瀉法鍼」 鳥居先生
・実技講習 円皮鍼の比較検討 
・特別実技 ストレッチでリセット、気功

【午後】13:00~16:30
 基礎実技
・脈診練習 菽法脈診
・基本刺鍼 衛気/営気の手法
・顔面部への衛気の瀉法
・取穴法(手の少陽三焦経)
・小里方式

【午前】

・朝の挨拶と会務報告(小林先生)
 年初めの例会ということで新年の挨拶から始まりました。
 小雪から大寒に入り、これから一ヶ月ほどが一年で最も寒い時期になること。
 また新年が明けて早々に世界情勢が一気に変化していることや、レアアース、日本の食糧自給率の問題などについて。
 琵琶湖の水位が下がり乾燥していることや、寝る時にはエアコンをつけないのでトイレにいくときに寒いこと、鍼灸院の看板がさびついてめくれ上がり修理が必要な話などを織り交ぜながら、
「今年はまだまだ世界中でいろいろなことが起こりそうだが、みんなが仲良く暮らせる世界をつくってほしい。また私たちは患者さんに対して良い治療、喜んでもらえる治療ができるように、頑張って勉強していきたい」という言葉で締め括られました。

・臨床あれこれ「足関節の痛みに対する瀉法鍼」 鳥居先生
 患者さんが杖の購入を検討するほどの強い足首の痛みに対し、本治法に加えて瀉法鍼を行ったところ、痛みが半減。翌日には痛みが消失していた症例について報告されました。
 先生方からの質疑応答に加え、「瀉法鍼の効果もさることながら、その前に本治法をきちんと行なっていたことが良い結果に結びついた」とのアドバイスもいただきました。

臨床あれこれ2026年1月

・実技講習 円皮鍼の比較検討
 パイオネックスやファロス等、円皮鍼の効果について比較実験を行いました。
 貼付部位は足の陽明胃経。足三里から上巨虚の中間あたりを使用しました。単一使用や左右での組み合わせなどいろいろなパターンで張り替えて、脈の変化や肩上部、腹部、腠理の変化、気が漏れていないかを確認しました。

円皮鍼の比較検討(1)2026年1月

円皮鍼の比較検討(2)2026年1月

円皮鍼の比較検討(3)2026年1月

円皮鍼の比較検討(4)2026年1月

・特別実技 ストレッチでリセット・気功
 前々回と同様に中尾先生ご指導のもと、ストレッチでのリセットと気功を行いました。

特別実技 ストレッチでリセット・気功

【午後】基礎実技

・脈診練習 菽法脈診
 モデルを上げて班員で脈を観察し、総按で浮沈・遅数・滑渋、単按で菽法を確認したうえで、意見交換を行いました。

・基本刺鍼 衛気/営気の手法
 モデルの腹部で衛気と営気を判別し、まず適さない手法を試したうえで適する手法を行い、問題点と改善点を共有しました。

基本刺鍼2026年1月

・顔面部への衛気の瀉法
 自己修練が可能な顔面部に対する衛気の瀉法を練習しました。

・取穴法(手の少陽三焦経)
 手少陽三焦経から、陽池、外関、天井の取穴を練習しました。とくに天井の取穴部位は、按摩の場合とは異なることを学びました。

取穴2026年1月

・小里方式
今月は人数が少なかったため基礎班を設けず、2班とも研修班として「小里方式進行表」に沿って実技を進めました。

小里方式2026年1月

報告者 文:山森/中嶋 写真:鶴留

2025年12月の例会報告

日時:12月21日(第3日曜)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津)302号室
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:30まで

【午前】10:00~12:00
10:00 会務報告
 臨床検討会 テーマ「上肢の疾患」
 標治法 「ゾーン処置」・「円鍼とローラー鍼」

12:00 昼食・休憩

【午後】13:00~16:30
 菽法脈診・ 取穴法(手の厥陰心包経)・基本刺鍼など基礎実技
  小里方式

【午前】
・挨拶と会務報告(二木先生)

 今年を振り返ると言うことで以下のような話でした。

公式テキストについて
 公式テキストを脱稿し、現在は編集作業中であること。新しい人を迎えるうえで
も、テキストの発刊を急ぎたい、との話でした。

漢方鍼医会、伝統鍼灸学会参加
 学会参加に先立って、5月には本部と滋賀が行き来し、補瀉手法のすり合わせを
した。その上で、近年、本部と地方で活動内容にズレが生じており、今後の会の
あり方として、実技などを統一する方向なのか、緩やかに連携する方向なのか、
本部として考えてもらいたいこと。
また、今後の取り組みとして、補瀉に関するシンポジウムを本部と地方が協力し
て開催してはどうかと提案した、という話でした。

特別講演を聴いて
 森ノ宮医療学園の清水先生から、養成学校では西洋医学的な説明が中心になりが
ちであり、実技では局所的な変化に頼る指導が主流になっていると、また、教員
の多くが臨床を行っていない現状である、との話を聞いて、学校教育が大きく変
わるにはよほどのことがない限り難しい」と感じたとのことでした。

3回目の講師
 滋賀県鍼灸マッサージ師会の学術研修会で3回目の実技講師を務め、今回はモデ
ル治療を行った。喉の不調を訴えた参加者が本治法と標治法で大きく改善し、会
場に驚きが広がった。
 また、参加していた滋賀盲の先生から盲学校の現状を聞き、生徒数減少により教
員採用がないこと、卒業生はほとんどがマッサージに従事し、鍼灸は活用してい
ないことなど、教えられた。視覚障害者が鍼灸で経済的に自立できるという情報
発信の必要性を強く感じた、とのことでした。

・臨床検討会(上肢の疾患)
 比較的よく遭遇する「テニス肘」について、肩甲骨内縁に対する二木式奇経鍼に
よる施術方が有効である、との意見が多くの先生達から出されました。
 実技研修では、肩甲骨内縁における施術ポイントの見つけ方と、その具体的な施
術方法について学びました。

臨床検討会(1)2025年12月
臨床検討会(2)2025年12月
臨床検討会(3)2025年12月

【午後】
・取穴(手厥陰心包経)
 中衝・労宮・大陵・内関・間使・郄門・曲沢の各経穴を練習しました。

取穴2025年12月

・拡張ゾーン処置
 施術法と施術ポイントの見つけ方を練習しました。

・小里方式
 今月は基礎班と研修班に分かれて行いました。
 基礎班では、モデル患者をもとに診察所見の見方や考え方を学び、研修班は「小
里方式進行表」に基づいて実践的な研修を行いました。

小里方式(1)2025年12月

小里方式(2)2025年12月

盲導犬キャッチ2025年12月

報告者 文:山森 写真:中嶋

2025年11月の例会報告

日時:11月16日(第3日曜)
会場: 脈診流にき鍼灸院
TEL:0749-26-4500
研修時間 10:30~16:45まで

【午前】10:30~12:00
・会務報告
・特別実技「ストレッチでリセット」・「気功」 中尾先生
 
昼食・休憩

【午後】13:00~16:45
・菽法脈診・ 取穴法(足少陰腎経)・基本刺鍼など基礎実技
・小里方式
 
・17時より懇親会

【午前】
・特別実技「ストレッチでリセット」・「気功」 中尾先生

 午前は、中尾先生による特別実技「ストレッチでリセット」の指導でした。始めに、ストレッチの注意点として反動をつけたり、呼吸を止めたり、無理をしないことを説明していただいてから、実際に身体を動かしながら一つ一つ指導していただきました。背伸びで全身を伸ばすことから始まり、上肢、胸部、背部、下肢へと順番に普通に呼吸しながら15秒ずつ伸ばして進めていきました。最後は胡座に座って深呼吸をして終わりました。
 普段、ストレッチをしていなかったので、身体がほぐれ、楽になりました。
 時間が余ったので、予定にはなかったのですが、気功も教えていただきました。気功は肩幅に足を開いて立って行い、労宮、湧泉、会陰から地の気を取り込み、その後、少し解放して、身体の中の悪いものを地中に送るイメージでシュッと息を吐く動作と、手を上に上げて頭の上で天の気を受け取り、百会から身体の中へ天の気を取り込む動作を指導していただきました。
 気功をしていると、身体が温かくなりました。

特別実技(1)2025年11月
特別実技(2)2025年11月

【午後】
 午後は2つの班に分かれてそれぞれ実技を行いました。

・菽法脈診・ 取穴法(足少陰腎経)・基本刺鍼など基礎実技
 菽法脉診は、治療院のベッドにモデルを寝かせて、総按、単按で脈の菽法の位置や遅数、滑渋の脈状をモデルを変えながら確認していきました。

 取穴は、今回、足少陰腎経で湧泉、然谷、太溪、復溜、陰谷とよく使う経穴を、モデルを使って取って行き、脈、腹、肩上部の三点セットで確認しながら、経穴の位置が正確に取れているか指導していただきながら進めていきました。湧泉と陰谷は、今までに教わった位置とは違っていたので、取穴するのに慣れず苦労しました。

 基本刺鍼も、モデルをベッドに寝かせて、おなかを使って手法の確認をしていきました。まず、腹の皮膚のざらつき具合で衛気の手法か営気の手法かを判断し、始めに状態を悪化させる適合しない手法から行い、三点セットを用いて変化を確認し手法ができていれば、状態を改善させる適合する手法を行い、再び三点セットで今度は状態が改善されているかを確認していきました。手法をする長さや姿勢などによって鍼の効果の違いを三点セットで確認することができました。

・小里方式
 それぞれの班で、指導者、治療者、モデル患者と役割を決めて、時間内に診察、治療を終えられるように実技を行いました。

小里方式(1)2025年11月
小里方式(2)2025年11月

【懇親会】
 17時から、彦根の中華料理店「満源」にて、8名が集まり、楽しく語らいながら、おいしく中華料理をいただきました。

報告者 岸田

2025年10月の例会報告

日時:2025年10月19日(第3日曜日)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津)
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:00まで

【午前】10:00~12:00
・朝の挨拶と会務報告
・臨床検討会「五十肩」
・標治法 押し流す処置

【午後】13:00~16:30
・脈診修練
・基本刺鍼 衛気/営気の手法 顔面部への衛気の瀉法
・取穴法(足の太陽膀胱経)
・小里方式

今回は、聴講生としてお二方が参加されました。

【午前】
・朝の挨拶と会務報告 二木先生

プロ野球、阪神がクライマックスシリーズ3連勝で通過、また昨日メジャーリーグ大谷選手が大活躍された話題から始まりました。先日開催された日本伝統鍼灸学会では実技が盛況であったこと。また次世代の育成が鍼灸業界全体、そして当会においても重要な課題であることをお話しされました。先の大谷選手のように、憧れの存在となるような鍼灸師であることが大切だと述べられました。

・臨床検討会 「五十肩」
まず岸田先生から、現在では五十肩が「関節包の炎症」と定義されているというお話から始まり、続いて各先生方からこれまでの五十肩の治療にまつわる苦労話や発見、現場で活用している経穴や施術内容について教えていただきました。
本治法の重要性や、他疾患との鑑別、自発痛の治療にていしんが非常に有用であること、テーマを発案された藤崎先生からは柔整の視点で、解剖学的な面からの考察についてもお話しいただきました。

臨床検討会「五十肩」2025年10月

先生方の質問から、肩関節疾患に対する補助療法を実演していただくことになりました。
さらにこの流れで、次回11月の治療室例会では「ストレッチ講習」をしていただくことも決まりました。

・実技講習
 1. 大胸筋の緩め方・自重を利用した肩関節亜脱臼の矯正(二木先生)

臨床検討会「五十肩」大胸筋のゆるめ方2025年10月

臨床検討会「五十肩」自重による肩関節矯正2025年10月

 2. 巻き肩の矯正(小林先生)

臨床検討会「五十肩」肩鎖関節矯正2025年10月

亜脱臼に対する自重の活用では、患者自身に脱力してもらうことが意外と大変だったり、巻き方の矯正ではクロール様の運動で肩がゴリゴリ鳴るモデルがいたりと、学びが多く大いに盛り上がった実技講習となりました。

・標治法 押し流す処置

押し流す治療2025年10月

【午後】
・脈診練習 菽法脈診

二人一組になって、菽法の位置に正しく指を当てるための練習を行いました。
また、先月診せていただいた二木先生の「骨折の脈」も再び確認させていただきました。

脉診修練2025年10月

・基本刺鍼 衛気/営気の手法 顔面部への衛気の瀉法
はじめに、二人一組になって、腕に衛気/営気の手法を施し合いました。互いの問題点を確認し、改善のためのアドバイスを行いました。
次に、モデル患者の腹部を使って手法の練習を行いました。衛気・営気のどちらの手法が適しているかを判定し、あえて先に適さない手法から行った後、
適した手法を行いました。その過程で、指導者が各手法の問題点や改善点について指導しました。

基本刺鍼(1)2025年10月

基本刺鍼(2)2025年10月

モデル患者の顔面部へ衛気の瀉法を行うことで、抜鍼のタイミング、その際の感覚をつかむ練習をしました。適切な手法ができた場合の腹部の緩み等も確認しました。
 
・取穴法(足太陽膀胱経)
今月は、足太陽膀胱経から京骨・金門・委陽・委中の取穴を練習しました。

取穴2025年10月

・小里方式
二班に分かれて小里方式進行表に基づき、それぞれ役割を決めて実技を行いました。
聴講の先生にはモデル患者として、実際の治療を体験していただきました。

小里方式(1)2025年10月

小里方式(2)2025年10月

報告者 中嶋

2025年9月の例会報告

日時:9月21日(第3日曜日)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津)302号室
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:30まで

【午前】10:00~12:00
会務報告
臨床あれこれ 「原因不明の右下腿の腫れの治療」 岸田先生
伝統鍼灸学会 シンポジウム リハーサル  二木先生
ビデオ撮影

12:00 昼食・休憩

【午後】13:00~16:30
菽法脈診・ 取穴法(手の太陽小腸経)・基本刺鍼など基礎実技
小里方式

【午前】
・挨拶と会務報告 小林先生
まず、猛暑の中、母親の部屋のエアコンが故障しかけたため、新調した話から始まりました。そこから、視覚障害者協会の行事で関西万博に行き、4つの国のパビリオンを見学し、大屋根リングも歩いた話へと移り、最後に、臨床では膝や腰など複数の痛みを訴える女性患者の原因が足首の歪みにあると判断。捻挫歴が多く関節が不安定で、本治法により改善の兆しは見られたが、整復法に不安があり、詳しい技術を知っている人がいたら教えてほしいと話を締めくくりました。

会務報告2025年9月

・臨床あれこれ 岸田先生
原因不明の右下腿の腫れに対し、肺虚肝実証で約2か月間治療を続けた結果、下腿部の腫れは徐々に改善し、歩行や正座もできるようになった症例を発表しました。

臨床あれこれ2025年9月

・シンポジウムのリハーサルと動画の撮影 二木先生
10月に開催される伝統鍼灸学会のシンポジウムに向けて、リハーサルを行いました。 続いて、シンポジウム内で上映する実技動画の収録をしました。
しかし、1回目の撮影では後半部分が撮れておらず、再収録。トラブルがありつつも、どうにか撮影を終えました。

シンポジウムのリハーサルと動画の撮影(1)2025年9月

シンポジウムのリハーサルと動画の撮影(2)2025年9月

【午後】基礎実技
・脈診修練
はじめに、二人一組になって、各瀉法に正しく指を当てる練習をしました。
次いで、二木先生が右大腿部を疲労骨折したということで、骨折の脈を見せてもらいました。
そして、骨折の患部に瀉法鍼を打ち込むことで骨折の脈が改善し、胃の気が出てくるのを観察しました。

脈診修練2025年9月

・基本刺鍼
はじめに、二人一組になって、腕に衛気・営気の手法を施し合いました。 その際、互いの問題点を確認し、改善のためのアドバイスをしました。次に、モデル患者の腹部を使って手法の練習をしました。 まず、どちらの手法が適しているかを判定し、あえて先に適さない手法を施した後、適した手法を行いました。 その過程で、指導者が各手法の問題点や改善点について指導をしました。 さらに、モデル患者の顔面部を用いて、衛気の瀉法の練習もしました。

・取穴
今月は、手太陽小腸経から腕骨・陽谷・養老・支正の取穴を練習しました。

・小里方式
二班に分かれて、「小里方式進行表」に基づいて進めました。

小里方式(1)2025年9月

小里方式(2)2025年9月

報告者 文:山森 写真:鶴留

2025年8月の例会報告

日時:8月24日(第4日曜日)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津)302号室
研修時間 10:00~16:30まで

【午前】10:00~12:00
会務報告
ビデオ撮影
標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療

12:00 昼食・休憩

【午後】13:00~16:30
菽法脈診・ 取穴法(手の少陰心経)・基本刺鍼など基礎実技
小里方式

【午前】
・会務報告

二木先生の挨拶から始まり、続けて10月に開催される日本伝統鍼灸学会のシンポジウムで発表するビデオ撮影の説明がありました。

会務報告2025年8月
会務報告2025年8月

・ビデオ撮影
二木先生以外の参加していた会員で撮影者、モデルと役割を分け撮影に臨みました。照明の調整や進行のしかた、映像の見え方など何度も確認し、意見を出し合いながらリハーサルをした後、本番撮影をしました。10分以内の短い動画でしたが、撮影する大変さがよく分かりました。

ビデオ撮影(1)2025年8月
ビデオ撮影(1)2025年8月
ビデオ撮影(2)2025年8月
ビデオ撮影(2)2025年8月

【午後】基礎実技
・取穴(手少陰心経)
・基本刺鍼

今月の参加者は8人だったので、取穴は二人一組になって、互いの手少陰心経を取り合い確認しました。
基本刺鍼は、取穴で組んだ相手と手を使って衛気・営気の手法を確認した後、4人が集まり、腹で衛気・営気の手法をし、三点セット(脈・腹・肩上部)で確認し評価しました。腹を使うと、手技の善し悪しが皮膚のつやや肩上部の硬さ、脈の変化でよく分かりました。

・小里方式
小里方式は、基本刺鍼の時と同じメンバーで、小里方式進行表に基づいて、患者、術者、指導者と役割を変えながら、各班3例ずつ行いました。各班、証の決定で苦労するところもありましたが、進行表に沿って行うと比較的スムーズに実技を進めていくことができました。

小里方式(1)2025年8月
小里方式(1)2025年8月
小里方式(2)2025年8月
小里方式(2)2025年8月

報告者 岸田

2025年7月の例会報告

日時:7月20日(第3日曜日)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津)302号室

内容
【午前】10:00~12:00
・会務報告
・臨床あれこれ 鶴留先生 
・標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療

【午後】13:00~16:30
 基礎実技
 ・菽法脉診
 ・取穴法(足太陰脾経)
 ・基本刺鍼
 ・小里方式

【午前】
・臨床あれこれ

 まず、鶴留先生から、幼少期に畏れていた女性と患者として再会。葛藤を乗り越え、治療者として向き合い、良好な関係を築いた、という話から、各先生方が自身の葛藤や過去の体験について語り、深い対話の時間となりました。

・標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療
 先月に引き続き押し流す奇経治療の実技をしました。

標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療(1)2025年7月
標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療(1)2025年7月
標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療(2)2025年7月
標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療(2)2025年7月
標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療(3)2025年7月
標治法 押し流す処置・押し流す奇経治療(3)2025年7月

【午後】基礎実技
・取穴(足太陰脾経)

 2グループに分かれて、脾経の大都から陰陵泉までの取穴を練習しました。

取穴(1)2025年7月
取穴(1)2025年7月
取穴(2)2025年7月
取穴(2)2025年7月

・基本刺鍼 衛気・営気の手法
 衛気・営気の手法を確認する際、モデル患者の腹部を使って、どちらの手法が適しているかを見極めました。 あえて最初に症状が悪化する可能性のある手法を施し、その後、改善が見込まれる手法を実施。 効果の判断は、脉・腹部・肩上部の3か所をチェックして行いました。

基本刺鍼2025年7月
基本刺鍼2025年7月

・小里方式
今月は出席者が少なかったため、二木先生の提案で、全員が「指導者・術者・患者」の3つの役割を経験する形式で、2班に分かれて実技を行いました。 途中、指導者役の人が術者になってしまう場面もあり、メンバーによっては取穴の判断に迷い、ヘルプを求める場面もありましたが、非常に有意義な実技となりました。

小里方式(1)2025年7月
小里方式(1)2025年7月
小里方式(2)2025年7月
小里方式(2)2025年7月
盲導犬キャッチの写真
2025年7月20日の盲導犬キャッチ

報告者 山森 / 写真 中嶋