日時:3月15日(第3日曜)
会場:草津市民総合交流センター(キラリエ草津) 午前302号室 午後403号室
電話:077-561-7700
研修時間 10:00~16:30まで
【午前】10:00~12:00
10:00 会務報告
臨床あれこれ 「心筋症の一治験 小林先生
標治法 「ゾーン処置」・「円鍼とローラー鍼」
12:00 昼食・休憩
【午後】13:00~16:30
菽法脈診・ 取穴法(足の厥陰肝経)・基本刺鍼など基礎実技
小里方式
【午前】10:00~12:00
朝の挨拶:二木先生
まず2020年のコロナ禍で研修会が中止された経緯を振り返り、木村盛世氏の著書を通して当時の日本の対応が科学的根拠を欠き、「自粛」ばかりを求めた問題点を指摘した。
続いて、鍼灸業界では研修会参加者の減少や後継者不足が深刻化している現状を述べ、学会としては会員数が回復しつつも、各会派の研修会は苦戦していると説明した。
さらに、最近の気温変動により風邪・寒邪の患者が増えていることを踏まえ、咳と腰痛が連動した症例や、寒邪による脾虚陽虚証の症例を紹介し、鍼灸が全身を一貫して診られる「ワンストップ診療」として患者に求められている点を強調した。
最後に、日本の医療は総合診療が不足し、診療科同士が責任を押し付け合う構造に問題があり、コロナ期には「医療崩壊」ではなく「医療放棄」が起きていたと総括し、学びの重要性を呼びかけて締めくくった。
臨床あれこれ:小林先生
「心筋症の一治験」と題して、心筋症と多くの既往歴を持つ72歳女性に対し、漢方鍼治療を継続した経過をまとめたものである。患者は冠動脈手術や心房細動アブレーション後に咳・息苦しさ・頻脈が出現し、心筋症と診断された。
治療では腹部の冷えや脈状を重視し、基本は肝虚証を中心に、状況に応じて心虚証・肺虚証・脾虚証へと証を切り替えた。治療後には呼吸が楽になる、腹部が温まるなどの改善が見られ、患者自身も効果を実感していた。一方で、咳の再発や肝硬変の発覚など病状は波を繰り返し、精神的負担も大きかった。多疾患を抱えるため、完全な改善は難しいが、症状を一時的にでも軽減し生活の質を保つことが治療の目的となっている。
心疾患患者への鍼治療は刺激過多で悪化する危険があるため、慎重な施術が不可欠であるとの考察が示された。発表後は、治療方針や経穴選択、円皮鍼の活用などについて活発な質疑応答が行われた。

【午後】13:00~16:30
取穴
足厥陰肝経の太衝・中封・曲泉の取穴を確認した。
脈診修練
菽法に従った指の当て方を確認し、総按で祖脈を、単按で各脈位の菽法を観察し、班員同士で所見を共有した。
基本刺鍼
前腕部で衛気・営気の手法を互いに施し合い、操作の確認と改善点を検討した。続いて腹部を用いた実技では、適する手法の判定と、あえて不適の手法を先に行う比較練習を行い、効果の違いを体感した。

小里方式
聴講生の参加に合わせ、基礎班と研修班に分かれて実施。基礎班は診察から治療までの流れを通して学び、研修班は進行表に沿って段階的に実技を深めた。

報告者 山森 写真 鶴留 岸田


















































































