平成25年10月20日 草津市立まちづくりセンター(309号室)
研修時間 9時40分から17時00分
研修内容
午前
難經読み合わせ 第36回 四十六難~四十七難 二木優子先生
臨床あれこれ 藤崎先生、鶴留先生
気功教室 中尾先生
午後
擬似的胃の氣脉作成実験
基本刺鍼
小里方式実技
朝は小林先生のあいさつから始まりました。
例会の日はちょうど台風27号が近づいているときでした。それに関連して前回の26号、9月に滋賀・京都に大雨をもたらした台風について話しをされ、続いて今年の2月初旬かなり寒い中で蛇をみたことを話され動物の世界も狂ってきているのではと話をされました。そして今年の夏期研で邪正論が中心になったことから、自身も夏期研後様々に取り組んでいること治験例を交えて話をされました。
今回の難經読み合わせは、二木優子先生が担当でした。
はじめにお父様の気胸を鍼治療した話をされ、その後、難経の説明に入りました。
難経四十六難は若い人と年老いた人の睡眠の違いを気血営衛の巡り方の違いによって説明していました。不眠の鍼灸治療はどのようにするのかと質問が出され、失眠の灸や百会、四神聡への治療、神門穴に円皮鍼、心兪、肝兪への知熱灸をするなど各先生の答えを聞くことができました。
難経四十七難は顔面はなぜ寒さに強いのかを説明した難で、陽経はすべて顔面に上っているため陽気が盛んであるため寒さに強いとの説明がありました。この話に関連して『素問』上古天真論(01)篇に女性は30代になると陽明脉が枯れてしわが増えてくるとの記述があるとの意見がありました。他に顔面神経麻痺に胃経の承泣、四白、地倉などの経穴をてい鍼で軽く補うと良い等の話もありました。
臨床あれこれは藤崎先生と鶴留先生が担当でした。
はじめに藤崎先生が話をしました。
藤崎先生は、自分の頭痛治療と誤治についての話から始まり、炎症の起きている周囲に鍼をしていく消炎針法と自分の失敗話、消炎針法開発者の佐藤熊太郎先生のエピソードなど多彩な話を聞くことができました。
次に鶴留先生が話をしました。
鶴留先生は、開業して4か月がたちます。開業に際して治療室内装の備品をお得に手に入れる方法や色々工夫されたりと開業時の話と、鶴留先生が興味を持っている腹の虫の話を聞くことができました。
気功教室は中尾先生の指導でおこないました。気功も最終段階に入り、最後の型を学びました。
午後のはじめの実技は、標治法に代わり先月に引き続いて胃の氣脉作成の実験をしました。
各班に分かれ、押し手、筋弛緩法、円鍼、活法を利用した胃の氣脉作成実験をおこないました。
その後は、聴講班、基礎班、研修班に分かれ基本刺鍼、小里方式をおこない例会を終了しました。
報告者 岸田美由紀