3月例会の報告

平成21年3月15日 草津まちづくりセンター  

   午前9時40分~午後16時30分まで   

内容  
午前「私の大学生活から社会人として」   生内優里先生        
    「臨床ディスカッション」                
        
午後「取穴」
   「奇経治療」     
   「基本刺鍼」      
   「小里方式」
    
午前 
今回の挨拶は、小林久志先生による会長挨拶であった。世界的経済の不況の話から沢山のことについて触れられ、1年を締めくくる素晴らしい挨拶となった。その中でも、ピンチはチャンスと捉え、常に基礎基本を大切することが大事であるという事であった。
 講義風景
最初の講義は生内優里先生による発表であった。初めての発表ということもあり予想以上に短時間で終わってしまい、ベテラン先生方の素晴らしい補助も頂いた。これから社会人になる方にとって少しではあるがご自身の経験から伝えられることがあればよいなと感じる内容であった。また、ベテラン先生方の意見や経験、毎日の臨床で何を気を付けてらっしゃるかなど沢山参考になることが多く大変楽しい雰囲気の講義であった。
午前中後半は、小林久志会長司会による臨床ディスカッションであった。滋賀の例会実技での使用する鍼においての意思の統一や鍼の二度打ちに関すること。また、瀉法鍼の使用方法やどういう場合に用いておられるのかなどを話し合った。明日からでも臨床室でも取り入れられる事が多く大変勉強になった。
午後 取穴風景
午後は、まず腎経・大腸経の取穴から始まった。腎経の取穴ではアキレス腱の前縁をきちんと確認すること。また、大腸経においてはきちんと陽谿から曲池までの流注を確認することを頭に入れて行った。正確に取穴をすることは治療効果を大きく向上出来また、しっかりと生きて働いている穴をとることは大変重要なことであると再確認できた。研修会の度にベテランの先生方と共に取穴の実践をすることはとても大切なことだと改めて感じている。
 
次に、奇経治療であった。三台のベットに分かれ実際にベテランの先生指導のもとで治療を行った。どのベットも肩上奇経治療風景部が楽になったなど良い効果が現れた。このように、持続効果は乏しいが施術が簡便で驚くほどの効果を発揮でき、透熱灸をすることにより自宅治療も可能ということで、これから開業を考えられておられる先生方にも大変参考になったのではないかと思う。続いて、ペアを組み基本刺鍼の修練を行った。お互いに沢山のことをアドバイスを受ける事ができ大変勉強になった。また、自然体は簡単なようで難しいと感じた。
 
午後の後半は、聴講生、基礎班と研修班に分かれて三台のベットで小里方式を行った。聴講生には二木清文先生が御指導され、基礎班には小林久志先生御指導のもと、右足首の痛みということで生内先生がモデル患者となり治療を行った。また、研修班は二名のモデル患者治療を行った。今例会もベテラン先生方達から教わることが多く又刺激を受け、一日一日の臨床の場を大切にしなくてはならないなと感じた。

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