平成22年2月19日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 生内優里先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
午後「取穴」
「基本刺鍼」
「小里方式」
今回の挨拶は、小林久志先生による会長挨拶でした。
今月日本の広範囲を襲った東日本大震災。まずは例会を始める前に皆で黙祷を捧げる時間が設けられました。今私達ができること、すべきことを考える時に正確な判断をしてゆく必要性と海外からも評価されている日本人の強い意識にともなう姿勢と団結力について話されました。


基礎講義では、今回から「脾の病症と治療」に入りました。
生理機能の学びから始まり、脾の治療としては後天の元気を養うことをポイントとし、気血津液を十分に生産させて生命活動の土台をつくることを押さえながら一つ一つ証を学んでゆきました。最初に五臓と四大病型の関係性を総論として含みながら臨床的ポイントやツボの特性の話がありました。脾虚陽実証では「食欲」に絡めた症例の質問があがり寒熱の影響をわかりやすく解説して頂きました。他の証とも比較例をあげていただいたことで病理を理解し整理することができました。
午後
午後は、まず肺経・腎経の取穴から始まりました。肺経では、ポイントとして手首を背屈尺屈させ経絡を伸ばした上で確認してゆきました。魚際穴では「くぼかなる中」として捉えてゆき、母指の位置によるツボの移動をみてゆくことができました。患者さんの姿勢体位は様々でこのように臨床に応じた変化を実際に確認できてよかったです。つながり、尺沢穴は特に体位によってツボが大移動をしやすいことから供に注意して取穴しました。腎経では、アキレス前縁に沿って擦上し内果の上約2寸のところに陥凹してみられることが多い復溜穴で、ツボを確認しながらツボの取り方としてより捉えやすい軽擦法を学び指導を受けました。

この後には、小里に入る前に先月の例会に引き続き参加者の先生の「妊娠の脈」を診させて頂きました。