4月の例会報告

平成25年4月21日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで

内容

午前 通常総会、座談会~滋賀漢方のこれからについて~

午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

 

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。

昨年に引き続き、地域で美容についての講習会に鍼灸師としての視点から話をする機会があったようです。美容を追及すると健康ということで、その美容専門の主催者が先生の患者さんということでお話がきたそうです。鍼灸の存在を広める活動の一環として、ほのぼのとした時間を過ごせたとのことでした。

つづいて漢方鍼医会の目的についてのお話がありました。一つは治療家としての治療技術の向上、そして漢方鍼医会の普及啓蒙していく役割を持っているということでした。先月も入会者が続き、聴講生も多かったこともあり、滋賀漢方においての個人の活動紹介を含めた流れとなりました。

今月は通常総会がありました。

つづいて座談会が行われました。これからの滋賀漢方について会員それぞれが意見を出し合い、今後の学術についての希望、日頃の悩みを出し合いました。

研修会は講習会ではないので、あれを教えてください、これを教えてくださいと教えてもらうことばかりを重きに置くのではなく、それぞれが考えた上で、一人ひとりが参加する意味を持つこと、研修会としての姿勢を今一度考えるいい機会になりました。

午後の実技は取穴からはじまりました。臨床で使う生きたツボを取る練習をしています。1ミリでもずれると効果も半減してしまうため、最も神経を集中させる時間でもあります。

一人がツボを探し体表の経絡上を触れていくのですが、腕や足の丸みに沿って経絡も触れなければいい脈が出ません。同じ経絡を触れて同じツボを取っても結果が思わしくないのはこういう細かな違いによって生まれます。

今月は聴講の参加者が多かったのですが、学校では学ばない、滋賀漢方の一筋縄ではいかない取穴に、驚きや、とまどいを見せながらも、和気あいあいと楽しんでおられる様子でした。「経絡の中央は指が滑りにくい」というベテラン先生からのヒントをもとに、その中央をイメージしながら試行錯誤で何度も指を滑らせたのでした。

つづいて次は基礎班と研修班と分かれて基本刺鍼をしました。基礎班フォローに岸田先生、研修班フォローに二木先生がついてくださいました。

滋賀漢方では、刺さないはりという「ていしん」を主に勉強しています。基本刺鍼は土台となる部分でこれを疎かにしては何も出来ません。それぞれに課題が見つかる時間となるのですが、今回は、気を奥まで入れるイメージをするがあまりに、刺し手の圧もズーンと重く、肌を押していってしまうせいで、いい変化が見られないということが判明しました。修正後は見違えるほどよくなりました。本当にちょっとしたことなのですが、実はよかれと思ってしていたことが逆効果だったことに反省をしたのでした。

つづいて基礎班と研修班で4台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

モデル患者で脈状がわかりやすいケースがあった際に、皆で確認できるよう配慮がありました。

 

聴講班は小林先生が担当くださいました。今月は指導者の勉強として藤崎先生が入りました。

例会後は草津駅の近くで懇親会が行われました。日頃の悩みや開業についての相談、臨床裏話などなど・・お酒の入る席もあってか、笑いの声が絶えない賑やかなひと時でした。今回は特に食事が美味しく満足される先生がほとんどでした。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

報告ページ担当 大野沙織

3月の例会報告

平成25年3月17日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで  

内容

午前「難経読み合わせ」  安江明彦先生 

  「基礎講座」  大野沙織先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

 

午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。

最近の臨床での脈診についてお話をしてくださいました。二木先生の師の師の先生は独学で脈診を勉強された方だったそうです。色んな本を読んでやっと4年かけて臨床で使えるというところまできたのだそうですが、独学で脈診を習得するというのは非常にまれなことで、現代では仕事としてやっていくには習得に時間がかかりすぎてしまうことから、やはり手から手へ教わることが一番の近道だということです。二木先生が助手時代の時には、師より「とにかく脈状を覚えろ」とそれだけだったようです。そして脈を両手で見て症状を聞いて脈と患者さんの症状を照らし合わせる作業を重ねていったとのことでした。また、難経では片手の脈診をしていたということを知った時には衝撃を受けたそうですが、現在の臨床では両手だけでなく片手ずつの脈診もしているようです。

取穴をする上で最近行っていることでは、経絡のわざとはずれたところから広く軽擦していくと経の中心が浮かび上がってくるのでその中心からはずれないように軽擦することで、脈だけでなく、体の変化も良くなり、脈のしゅくほうに収まることがわかったそうです。先月の実技で早速指導をいただく場面がありました。

午前最初の講義は、安江明彦先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は38難の読解進行をしていただきました。38難は臓と腑の数について解説したものになります。

臨床で三焦をどのように使用しているかという質疑に対しては適応する証にはじまり、三焦を陽気ととらえ全身の生命力を表すということから指を見て生命力を判断するという話もあり、津液を巡らす目的や全身の陽気を巡らせるためによく用いるという話がありました。

次に大野沙織先生による基礎講座「蔵象論」でした。

今月は「腎・膀胱の生理と病理」の読解をしていただきました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月はひとつひとつの動きにどのような意味があってしているのかをご指導いただきました。

午後の実技は取穴からはじまりました。臨床で使う生きたツボを取る練習をしています。1ミリでもずれると効果も半減してしまうため、最も神経を集中させる時間でもあります。

一人がツボを探し体表の経絡上を触れていくのですが、腕や足の丸みに沿って経絡も触れなければいい脈が出ません。同じ経絡を触れて同じツボを取っても結果が思わしくないのはこういう細かな違いによって生まれます。目の見えない先生からは「慣れるまでは雑でもいいからランドマークを手探りで見つけてから取ったほうがいい」と指導を受けました。

つづいて次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

滋賀漢方では、刺さないはりという「ていしん」を主に勉強しています。基本刺鍼は土台となる部分でこれを疎かにしては何も出来ません。過去に手技の合格を頂いても不合格を頂くことがあります。日を追うごとに上手くなればいいのですが、安心という魔物が存在するようで日数が経つと徐々に歪が大きくなり、自分のクセが自分の足をひっぱるということになりかねません。一度出来たといって気を緩めることのないよう日々訓練が必要だと感じたのでした。

つづいて基礎班と研修班で3台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

 

過去に滋賀で研究していた陽経腹診を教わることがあります。

聴講班は岸田先生が担当くださいました。今月は指導者の勉強として中谷先生が入りました。

 

 例会後は指導者研修会が行われました。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

2月の例会報告

平成25年2月17日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで  

内容

午前「難経読み合わせ」  藤﨑慎司先生 

  「臨床報告」  桑原知子先生、二木清文先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

 

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。

ここ2ヶ月の間で母親が急に歩けなくなってしまったというエピソードから始まりました。元々50代の頃に動けなくなり歩けなくなった経過があるようで、病院では大腿骨が変形しこのままでは歩けなくなると言われたそうです。当時は先生の鍼灸治療を施した結果そのようなことにはならずに済んでいたようですが、最近急に激しい股関節の痛みがおこったそうです。すぐに治療をされ、少し歩けるようになり、翌日より4回治療し大体よくなり、その後2回治療したところ落ち着いたということでした。そして次は父親がインフルエンザにかかり、インフルエンザワクチンは本当に効くのかという件についてのお話をされました。ワクチンは摂取してもかかるときはかかる、型が合わないと意味がない、感染した人から次の人へ移るときはインフルエンザウイルスの型が変化するため厳密にぴったり合うインフルエンザワクチンは作れないということで、副作用がある上にワクチンを打っても意味がないということでした。実際ワクチンを打っていても感染している人が多くいるということで、国の建前と製薬会社のためのワクチンという印象が拭いきれない気持ちで話を聞きました。

次に、日本のはりは感性のはり、中国のはりは理論のはり、そして伝統鍼灸学会では感性と理論のはざまにいるというお話から、漢方鍼医会では近年理論を先行するあまりに感性の部分をないがしろにしているという声があったことから手技についての話がありました。はりをする時、打つ前と打った後の変化をみることで差がわかってくるので、肌のつや、弾力、潤いなどそれらの変化をしっかり診れる人と診れない人とは技術の習得するスピードに大きな差が出てくるようです。昨年の夏期研の実技の時間では「そんなこと聞かんでも触ったらわかるやろ!」という声が聞こえたようで、過去に「理論じゃなくて手の感覚をもっとしっかり磨けよ」と聞いたのを思い出されたようです。鍼灸の魅力は触診力や薬を使わないで治すということにあるのですが、理論先行にするがあまりに素晴らしい技術の一つを見失わないようにと改めて気持ちを一つにしました。

午前最初の講義は、藤﨑慎司先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は36,37難の読解進行をしていただきました。36難は腎の持つ二つの機能を陰陽に分けた機能の分化、37難は五臓六腑と脈気の関係から臓腑・経絡を解説したものになります。

次に桑原知子先生、二木清文先生による臨床報告がありました。

まずはじめに桑原先生のお話からはじまりました。昨年教員養成機関の学生時代に行った卒業研究についてのお話がありました。ていしんの効果を検証した試験をされたようです。はりの効果そのものを明らかにするためには病気が自然に治ったのではないということを科学的に証明する必要がある。心理的な効果で軽減することがわかっているためでもあるということから、はりを受けた、受けない、はりか偽はりを受けたグループをつくり実験をされたようです。定義をしっかりと立てることが大切だが、今後も研究の積み重ねにより証明をすることでていしんの効果、鍼灸の魅力が伝わればということでした。

次に二木先生のお話がありました。桑原先生の金属と木の偽はりの研究について、過去に家族の結婚式の場ではりの代わりにつまようじで治療をしたという話をしてくださいました。つづいて最近の臨床スタイルについての話がありました。病的な数脈については陽経から治療をする、その上でどの五臓の変動が大きいかというのを考える。そして邪正論についてですが邪が出たがっているということで脈がはねていると思ったら邪正論を頭に入れる、そして対応する五臓も考える。また穴が持つ浅さや深さも考えてみると衛気、営気の手技の判断がしやすいということ、気血津液論の割合、取穴に関して流中に乗る触れ方について詳しく聞くことができました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
習得レベルに合わせたグループ分けをし、それぞれ新しい動きを学びました。

午後の実技は取穴からはじまりました。臨床で使う生きたツボを取る練習をしています。1ミリでもずれると効果も半減してしまうため、最も神経を集中させる時間でもあります。

目が見える先生はランドマークを無視して思い描いたツボの位置に手を持ってくるから経絡にも外れているし、触り方もぎこちなく気持ちよくないという指摘がありました。確かに「ここのあたり」と感覚で取穴してしまうのですが、「感覚では取れない、基本を積み重ねて取れるようになるものだから近道はない」という指導が入り、繰り返し頭に叩き込みました。

一人がツボを探し体表の経絡上を触れていくのですが、腕や足の丸みに沿って経絡も触れなければいい脈が出ません。同じ経絡を触れて同じツボを取っても結果が思わしくないのはこういう細かな違いによって生まれます。今回は心経をみたのですが、特に神門においては教科書では簡単に取穴できそうなものに対し、実際は多くの先生が豆状骨に突き当たるところでつまづき、何度も修正を重ねたのでありました。

つづいて次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

滋賀漢方では、刺さないはりという「ていしん」を主に勉強しています。基本刺鍼は土台となる部分でこれを疎かにしては何も出来ません。お互いに受け、意見交換をするととても参考になり、もっとよくしたいという思いからつい時間オーバーしてしまいます。「ずっとこれをしていたい」という声が出て、周りの先生がうなずくというシーンがあるほど夢中になる時間です。

つづいて基礎班と研修班で3台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

 

今回、はじめて新入会員の先生の普段の治療手技を拝見する機会となったのですが、今までしたこともない手段の連続の上、症状に対する効果もあり、その班に居た先生方からは驚きの声とともに質疑応答が絶えないものとなりました。色んなアプローチの仕方があり、視野が広がる瞬間というのは本当にわくわくしてしまいますし、適応しそうな患者さんの顔が浮かびます。

聴講班は二木先生が担当くださいました。今月は指導者の勉強として井上先生が入りました。

 

 例会後は指導者研修会が行われました。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

1月の例会報告

平成25年1月20日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで  

内容

午前「難経読み合わせ」  中谷美紀先生 

  「基礎講座」  水戸尚子先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

 

午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。

私たちが様々な情報を手に入れることが出来る手段としては新聞、テレビ、ラジオなどがあります。それぞれに大人の事情などでベールを被せたまま流れているので、核心をついたところを知れるメディアは今のところラジオのようです。ラジオは規制圧力というか監視が入りきれないため生放送で言いたいことを言っていて面白いのに対して他のメディアは自分達本位の演出であり最近面白みが感じられないようです。また、インターネットの世界では何が正解なのか混乱してしまうほどの情報量で、見比べてどれが正しいのか間違っていないかどうかという判断が必要になるというお話がありました。

また、毎月の例会ではベテランの人は技術に磨きをかけるのはもちろんのこと、中堅初心者の人はベテランに追いつけ追い越せで頑張ることでベテランがいい刺激を受け、今までないがしろにしてきた部分が見えてきたり気付かされることがあり頑張ってほしいと激励がありました。臨床で思うままに出来ていても、毎月例会に参加することで自分の足元を見つめ直すことができ、ちょっとうまくいかないことのヒントになるのだそうです。何十年も臨床経験を積んできた先生でさえ問いかけの日々でありますから、たった数年の経験ではもっと悩んで抜け出せなくなってしまうこともあり肩を落とすことも多い時期であります。同じような道をベテラン先生も辿ってきて今があるという事実をしっかりと受け止め、では自分はどうするべきなのかということを考えさせてくれます。

午前最初の講義は、中谷美紀先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は35難の読解進行をしていただきました。35難は陰陽分類或いは五行分類について簡単な例をあげてその方法に誤りのないように解説したものになります。

講義のなかでは質疑に対して上手く答えられず、自ずと自身を戒めてしまうこともあるのですが、そんな空気を察したベテラン先生から「わからないということがダメなのではなくて、わからなくてもいいからとにかく前へ進んでいけばいい。進んでまた戻るとわかるようになるものです」というお言葉を頂くシーンがあり感無量となりました。

次に水戸尚子先生による基礎講座「蔵象論」のお話でした。

今月は「肺・大腸の生理と病理」の読解をしていただきました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月は準備体操から入り習得レベルに合わせたグループ分けをし、それぞれ新しい動きを学びました。

午後の実技は取穴からはじまりました。臨床で使う生きたツボを取る練習をしています。1ミリでもずれると効果も半減してしまうため、最も神経を集中させる時間でもあります。

一人がツボを探し体表の経絡上を触れていくのですが、腕や足の丸みに沿って経絡も触れなければいい脈が出ません。同じ経絡を触れて同じツボを取っても結果が思わしくないのはこういう細かな違いによって生まれます。感覚の優れたベテラン先生相手に今回こそはと意気込んで指導をして頂くものの、「全然違う!そこじゃない、ずれてる!笑」と何度も駄目だしを受けながらも時間ギリギリまで粘る先生もいました。 聴講で来られた方からは「今までこんなに丁寧に診ていませんでした」といった感想をいただきました。

つづいて次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

滋賀漢方では、刺さないはりという「ていしん」を主に勉強しています。基本刺鍼は土台となる部分でこれを疎かにしては何も出来ません。いろんな感覚を持つ先生と肌で意見交換をしながら、過去に身につけてきたものを更により良いものにするため軌道修正をかけていきます。

つづいて基礎班と研修班で3台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

 

聴講班は小林先生が担当くださいました。今月は指導者の勉強として大野先生が入りました。

 

 例会後は指導者研修会が行われました。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

12月治療室例会

治療室例会

日時 平成24年12月16日(日曜日)10:30~16:45

内容

午前 10:30~12:00
取穴

昼食休憩 12:00~13:00

午後 13:00~16:45
前半:井上利和先生、大野沙織先生による臨床実技公開
後半:岸田美由紀先生、小林久志先生、二木清文先生による臨床実技公開
小児はり、小里

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まり、参加者の自己紹介がありました。

昨年も代表の二木先生の治療室を借りて治療室例会が実施されました。今回は聴講生や外部の先生を含め総勢30名近くとにぎわいました。

午前は基礎班、研修班合同で3つの班に分かれて取穴(肺・腎経)を行いました。

聴講班は中谷先生、二木先生が担当してくださいました。

 

お昼休憩を挟み、臨床実技公開が行われました。

まずは開業して間もない井上先生、大野先生の実技公開からはじまりました。病理考察は右往左往しながらも決定後に迷うシーンもあり、時間オーバーで一呼吸の時間が与えられました。

その間に岸田先生、小林先生、二木先生の実技公開が行われました。

本治法の後、漂治法に入るまでの20分間の間は小児はりの実演が行われました。

小児はりの後は実技公開の漂治法が行われました。

途中で止まった新人組の実技公開も無事最後まで終えることができました。

今回はベテランの技と新人の不慣れなぎこちない考察と、二つの興味深い実技公開を拝見することができました。

休憩を挟み、グループ班に分かれての小里方式を行いました。

聴講は引き続き中谷先生、二木先生が担当くださいました。

同じ病理考察が出来たとしても、同じ証を立てたとしても、ツボひとつ正確に取れなければ、それは全く別物のものとなるということを肌で感じた治療室例会でした。ミリ単位で修正の入る指導に追いつけ追い越せで、それぞれに目標を立てた日となりました。

 
 

例会の後は近くの居酒屋さんで忘年会が開かれ有意義な時間となりました。普段話せない先生方との会話や無礼講が許されたお酒の席は笑いが耐えない時間でした。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。今月は草津でお待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

11月の例会報告

平成24年11月18日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで  

内容

午前「難経読み合わせ」  石田良次先生 

  「基礎講座」  生内優里先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

 

午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。

今月は大きなニュースがたくさんあり、海外のものではアメリカの大統領選挙、中国の共産党大会、韓国の大統領選挙、日本の総選挙などについてのお話からはじまりました。

また、東京で開催された日本伝統鍼灸学会に参加し、現状の日本伝統鍼灸とは何かというものをまとめることは無理なのでは?またまとめる意味があるのかという印象を受けられたお話がありました。漢方鍼医会は全国で200~名の会員で、経絡治療に関する研究会は日本では30くらいでその中でも全国組織を持っているのは東洋はり医学会、漢方鍼医会、経絡治療学会と少数派の会です。何万人存在する鍼灸師の中でもほんの一握りが経絡治療に関わる者で、さらにその中でも分かれている。学会で実技を見るとベテランの先生は素晴らしいものだが、ツボの取り方がそれぞれに違うもので一定していないものが目立つ。しかし位置が違っても効くのはその先生から生まれる「このツボをこう効かせたい」ということから出来るものなのですが、先生は取穴書に関わることで、ツボは多少の変動があったとしてもツボの位置はしっかり定義が出来るものということに気付いたといいます。よって、おのずと標準化させることができるがこういうことをせずに日本鍼灸をまとめるということは出来ないのではないかということでした。そして、漢方鍼医会の中でも東京本部の考えに対し、滋賀を含めた地方組織も意見を出し、揺れ動きながらも発展していくものというお話でした。

午前最初の講義は、石田良次先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は34難の読解進行をしていただきました。34難は五臓が持っている特性を内・外に分けて、「十変」という言葉を使って五行分類を行ったものについて述べられています。

外に現れる色・臭・味・声・液について臨床ではどのように考えているかという問いがあり、顔色と脈状、症状との関係をみているということや、液について観察すると咳が肺ではなく腎も関係していると治療をすると結果が著しかったというお話がありました。また、五志についての解説は教科書にも載っていないもので大変興味深いものでした。

次に生内優里先生による基礎講座「蔵象論」のお話でした。

今月は「脾・胃の生理と病理」の読解をしていただきました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月は準備体操から入り背骨を緩める動作を復習しました。

午後の実技は取穴からはじまりました。臨床で使う生きたツボを取る練習をしています。1ミリでもずれると効果も半減してしまうため、最も神経を集中させる時間でもあります。

一人がツボを探し体表の経絡上を触れていくのですが、腕や足の丸みに沿って経絡も触れなければいい脈が出ません。同じ経絡を触れて同じツボを取っても結果が思わしくないのはこういう細かな違いによって生まれます。こういった取穴は漢方鍼医会で行われているもので、学校では学びません。滋賀では取穴書に関わった代表の二木先生の鋭い指導が入りますので、一人一人の会員の感覚が回を重ねるにつれて向上していくのがわかります。

 

つづいて次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

滋賀漢方では、刺さないはりという「ていしん」を主に勉強しています。そのため練習を重ねるごとに感覚が研ぎ澄まされていく会員もいれば、もとから感覚が人並み以上持つ会員もいます。特に点字に触れてきた先生方は、気の感覚を敏感に感じ取られることもあり、基本刺鍼で相手になっていただく時は「気が流れていない、気がよく流れている」と教えていただくことがあります。空気のようで雲のように掴めない、普段目にすることは出来ない気の存在を、肌でもって実感させてくれる貴重な体験をすることになります。

つづいて基礎班と研修班で3台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

聴講班は岸田先生が担当くださいました。

 

 

例会後は指導者研修会が行われました。

入会して1年半~2年目に突入する会員に今後指導者として役割を担っていけるよう、来月の例会での指導者デビューが決定しています。そのため、先生方の協力のもと練習を兼ねての小里を行いました。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

10月の例会報告

平成24年10月21日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで(17時より指導者研修会・自由参加)

内容

午前「難経読み合わせ」  二木優子先生 

  「臨床報告」  井上利和先生、岸田美由紀先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

    
午後 取穴、基本刺鍼、小里方式

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。

連日紙面やニュースで取り上げられましたiPS細胞を研究されている山中教授のお話からはじまりました。最新医療というものはどうしてもお金がかかり、保険も利かず、皆全員が平等に受けられるものではないといった課題が山積みでもあります。

話の流れでご友人が病気をされた際の話をしてくださったのですが、当時の移植手術は億を超える莫大なもので、親に言えばなんとしてでも工面するだろうからと、迷惑をかけられないという考えで、ご友人の方は残りの人生を精一杯生きたそうです。

また、ご自身の定期診断での検査はなるべく体の負担にならないよう受けたくないと感じていたそうですが、前回より不要だと感じた定期検査を担当医と相談をし今後拒否をする形をとられたようです。確かに流れ作業のように、明らかに不要なのではと過剰に感じる検査、投薬も多く、医師の指示するがまま受けると医療費がいくらあっても足りない、これを改善できれば本当に必要な人への医療に回せるのではと思いました。

最近は西洋医学でも未病というテーマを揚げる講演も目にするようになりました、CMでも東洋医学の言葉を頻繁に耳にするようになりました。漢方鍼医会はまさに未病という点では再発予防、病気になりにくい体をつくる治療ができるわけで、これからの医療には必要なものです。だからこそ世間にもっと広く広めていかなければいけないという、西洋、東洋お互いのいい部分を出しながら進歩をしていければということでした。

 

午前最初の講義は、二木優子先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は33難の読解進行をしていただきました。33難は脈位、臓腑の位置関係を五行との矛盾点に絡めて述べられています。質疑から、治療に関係する剛柔関係について臨床での治療例を聞くことができました。

次に井上利和先生、岸田美由紀先生による「臨床報告」でした。

井上先生は長野で治療院をされています。得意分野は五十肩で、誰でもできる治療のコツを丁寧に教えてくださいました。既に井上先生と交流のあった先生は指導後いい結果が出せています。そして「てい鍼」だけで治療効果が出せていることに改めて喜びの報告がありました。

岸田先生は三重で鍼灸院を営んでいます。二木先生の第一助手で感覚に優れたベテラン先生です。顔面神経麻痺の治療例を詳細にお話くださいました。興味深かったのは下から上へ上がっていって治っていったということ、深いところの気は流れても浅いところの気が流れないと表面的には治っているようにわからないが、実際患者さんが病院の先生より治癒へ向かっていると診断をいただいたというお話でした。

 

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。今月も基本となる重心移動、太極拳の動きを復習しました。

午後の実技は取穴からはじまりました。
当会でしている取穴は臨床で生きて働くツボを取る訓練をしています。
今月も単に線と線でつないだツボを取るのではなく、体のラインに沿ったツボを取る練習をしました。ちょっとしたことで全反応が変わることに、新しく入会された先生も驚かれておりました。
 

取穴の次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。腕やお腹を使ってお互い指導を受けます。

 今回二木班では唯一女性が一人おり、二木先生から「邪念の女王」と呼ばれながらも、終盤はちゃちゃにも負けず(笑)、結果を出し安堵するというシーンがありました。
 
間にお茶の休憩時間を挟、小里方式を行いました。
気血津液論でいくか、邪正論でいくかの見極め方が理解できました。
そして漂治法のはりの転換法の謎も、ようやく理解する余裕ができました。
 
聴講班では若森先生が担当くださいました。

指導者研修会では岸田先生より脈状についての講義がありました。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

9月の例会報告

平成24年9月16日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで  

内容

午前「難経読み合わせ」  那須先生 

  「基礎講座」  二木清文先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

 

午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。

8月25・26・27日は東京で漢方鍼医会の20周年大会・夏期研修会が行われました。今回の夏期研修会では、新たな取穴書(DVD付き)が参加者に配布され、その取穴書委員会のメンバーであった二木先生から、当時のメンバー内のお話やDVD制作での苦労話を聞くことができたのですが、通常業務もある中、ほとんど休みなし、睡眠時間も削っての大作だったということを知ることができました。完成したものを手に入れるのは簡単なのですが、これも多くの先輩方の様々な努力があってこそだということで身の引き締まるような思いです。

別日には東京で鍼灸の学生さん(100~120名)に対しての伝統鍼灸の実演含めた講義をされた時の報告もいただきました。関東は人口も多く、鍼灸師も鍼灸院も民間サロンも多く競争も激しいため、学生の頃から「このままでは卒業しても食べていけない」と危機感を持ち、いろいろ回ってどこかの勉強会へ参加する学生が多いのに対して、関西や名古屋の一部では「学校を卒業してから考えよう」「まずは国家試験」という姿勢が多く、それではだいぶ甘いという指摘がありました。ちなみに、10年前の関東が今の関西の考え方だったようです。よって、10年後に向けて関西の各研修会は学生を受け入れる体制をもっと整えていく必要性、関東では東京漢方だけでなく沢山分割して受け入れていく必要性を感じられたそうです。

また、ロンドンでのパラリンピックに例えての鍼灸業界の話では、自分が何かを開発していくという、研究していくという姿勢が必要で、ずっと誰かに教えてもらうという姿勢ではいけないといったメッセージがありました。 

午前最初の講義は、那須先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は32難の読解進行をしていただきました。32難は心・肺の位置についての別の見方、機能分類上からみて陰陽論的に矛盾しないことについて述べられています。

那須先生はまだ鍼灸の学生なのですが、滋賀漢方では全員が会に参加することで、受け身にならないよう順番に担当することになっています。しっかりと下準備をした上での講義は、学生だからということは全く感じることはなく見習うべきところがありました。

次に二木清文先生による基礎講座「各臓の病症と治療について」のお話でした。

今月は「心・小腸の生理と病理」の読解をしていただきました。

臨床経験を交えながらの講義となり、大変充実した内容でした。その中で興味深かったものは心の亢進は子どもに当てはまるということで、子どもは邪念なくちょっとしたことでもケラケラ笑うもので、よく笑う子どもというのは一般的にいう健康体であるが、子どもであまり笑わないという子は心臓・中枢関係にやや難があるのかなという見方をするといった話でした。そういえば昨年小児はりに来た小さな患者さんはあまり笑わないおとなしい子が目立ち、振り返ると症状も重なっていたように考えることが出来ました。心虚証についての見解については質疑応答で盛り上がりました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月も基本となる重心移動の一連の動きを行いました。

午後の実技は取穴からはじまりました。臨床で使う生きたツボを取る練習をしています。

つづいて次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

8月末にあった東京での夏期研修会で指導を受けた会員が混乱し、以前より基本刺鍼が雑になったというのは笑えませんでしたが、今回経験していてよかったとのことでした。夏期研修会では、普段の例会とは違い、全国より先生が参加することで色んな考え方を教えてもらうことがあります。それを上手くその場で吸収できればいいのですが、慣れてきたことを修正するということは少し時間がかかりまだ完成できていなかったようです。

参加した会員はそれぞれに課題を持ち帰っての例会でしたので、いつも以上に真剣なまなざしでした。

つづいて基礎班と研修班で3台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

 ちょうど肉離れをおこしていた会員がいたので二木先生がマーカーで線を引き、皆で確認しました。寫法鍼でずいぶんと楽になり、驚きながらも、引き出しが増えたことに喜んだのでした。

聴講班は二木先生が担当くださいました。

 

 例会後は指導者研修会が行われました。

病理考察を徹底して学ぶことをテーマにしました。ちなみに、今月10月は脈状について学びます。2年後の滋賀で行われる夏期研修会に向け、全体のレベルアップに燃えています。 初めて参加の方も参加できますので、是非奮ってご参加くださいませ。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

8月の例会報告

平成24年8月19日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで  

内容

午前「難経読み合わせ」  桑原知子先生 

  「基礎講座」  土井麻琴先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

    
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式

午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。

93年から2004年まで日本一納税をしていた「スリムドカン」という商品で有名な社長さんが、ある本で話していた「ユダヤの法則」についてお話をしてくださいました。人間はどれだけ一生懸命やっても最高で78パーセントで22パーセント足りないのでまた頑張る。しかし頑張っても頑張っても、どこまでいっても22パーセント足りない。トップを目指そうとすると常に目指して頑張らないといけない。そこで頑張るのか、頑張っても78パーセントなら、「そこそこ」で妥協をするのかは自由であります。

例えばオリンピックのトップレベルの選手の人達は自分の足りない22パーセントを補うために頑張っている、選手達の共通点は自身への葛藤と闘いながら自分自身に挑戦する姿勢がある。我々も治療をしていて治らない患者さんが居たとき、それを克服するために勉強して、続けていくことで自分のレベルより高いレベルを必要とする難しい患者さんが出てくる・・その繰り返しであること。「常に22パーセントを目指して向上していくことが大切ですが、一人でしていたら克服出来ないことが出てきて、諦めてしまうこともあると思います。ですがこうして毎月集まることで自分では気付けないところを気付かせてもらえ、大切な機会ですね」という、小林先生のお言葉は、その場にした会員それぞれの心に響く時間となりました。

午前最初の講義は、桑原知子先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は31難の読解進行をしていただきました。31難は三焦の機能や治療部位などついて述べられています。たまたまか前回の講義でも三焦に当たったため、今回は自ら調べたことを交えてお話してくださいました。なかでも三焦の三=3という数字と絡められたお話は興味深く勉強になりました。

次に土井麻琴先生による基礎講座「各臓の病症と治療について」のお話でした。

今月は「肝・胆の生理と病理」の読解をしていただきました。

目の症状=肝と考えるのは普通のことのように考えがありましたが、実はそれだけで判断できない時もあるのだということを知る機会となりました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月も基本となる重心移動の一連の動きを行いました。

午後の実技は先月に引き続き奇経治療の実技講習からはじまりました。

つづいて次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

つづいて基礎班と研修班で3台のベッドに分かれて小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

 

班によって取り組みのスピードが違い、2例出来るときもあれば1例しか出来ないことがあります。1例しか出来ないのは丁寧に見たという反面、色々と判断がまとまらないせいもあるのですが、タイムオーバーに直面するたびにもっと勉強しなければという思いが沸き起こるのでした。

聴講班は水戸先生が担当くださいました。

 例会後は指導者研修会が行われました。

今月から方向性が変わり、病理考察を徹底して学ぶことをテーマにしました。ベテランの先生から学ぶことが多く、次回からはレコーダーが必須になると感じさせられました。

 

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織

7月の例会報告

平成24年7月15日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時30分まで(17時より指導者研修会・自由参加)

内容

午前「難経読み合わせ」  平島正大先生 

  「臨床報告」  小林久志先生、大野沙織先生

  「気功指導」  中尾俊哉先生

    
午後 奇経治療、小里方式

午前は岸田美由紀先生による挨拶から始まりました。

4月から一人暮らしを始められたそうでそのひとつの理由でもある玄米菜食にされたお話をしてくださいました。玄米菜食と聞くと健康的なイメージをしますが、岸田先生の場合はそれが目的ではなく、お肉を食べることで環境や餓死という地球上の人類の問題点につながっているということで食べないように努めておられるとのことでした。

お肉はどこからの恵みかといいますと例えば牛や豚や鳥など私たちの食卓を大きく占めるものがあります。その動物達を育てるための飼料のほとんどは穀物であり、その穀物は世界で生産される穀物のうち6割は人間の口に入るもの、4割は家畜の飼料にされています。もし、家畜で使われる穀物が全て人間のもとへ配られれば、餓死を防ぐことにつながるのではないか。また、家畜の飼料の穀物には純粋な穀物ばかりではありません。動物達を大きく太らせようと余計な人工物を入れられます。その人工物は動物たちの腸を破壊し、世間を騒がす大腸菌だけでなく、動物たちの便や尿などから人工物が流れ、川や海が汚染、土壌も汚染されていきます。これらの人為的で起こっている現状問題を踏まえ、何から出来るのかという視点より玄米菜食を始められたそうです。

午前最初の講義は、平島正大先生による「難経読み合わせ」でした。

 今月は30難の読解進行をしていただきました。30難は衛気と営気について述べられています。質疑では臨床ではどのように考えられているか?衛気、営気の今までのイメージと違う、1日に気が50周するのはどうやって調べたのか?というという問いがありました。

次に小林久志先生、大野沙織先生による「臨床報告」でした。

大野先生は鍼灸学校卒業時の昨年6月24日に地元枚方で開院、1年の臨床を振り返り当時の治療と現在の治療の量、内容の変化を交えてお話されました。坐骨神経痛、骨折後の肩のしこり、2例の治療報告がありました。また、後半は「開業初心者が行った集客法」として開業当時に試行錯誤し結果を出した内容を全てさらけ出してお話されました。今月は聴講生の学生さんが多かったため、今後開業されるのはもちろん巡ってきたチャンス・運を逃さないようにするための心構えについて予定外にヒートアップされたようです。

小林先生は滋賀で鍼灸院を営んでいます。誰もがほっとするベテラン先生で、昨年も臨床報告をしてくださいました。今回は一人目は問題なく産めたが、二人目がなかなかできないという不妊のケースで主訴は腰痛でした。治療を続けていくうちに最近の体の変化から妊娠されたかもしれないということで連絡待ちのようです。振り返ると、女性なら気がかりである重要な経絡上の反応に寫法鍼をしたのがよかったのかもというポイントが聞け、聴講生の方々は寫法鍼を見たことがないので実物を見て触って確認する場面がありました。

 午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。

今月も基本となる重心移動、太極拳の動きを復習しました。

午後の実技は奇経治療の実技講習からはじまりました。

奇経治療は即効性があり持続性がないもので臨床で使う際はベッドに寝ることが出来ないくらい腰が痛いという方になどに治療の前に行うということです。実際に体験すると本当に一時的に動きの悪いところが動くようになったのですが、少しでもつぼがずれると効果が半減するので使いこなすことが出来ると面白い表現ができると感じました。

取穴の次は基礎班と研修班と合同で基本刺鍼をしました。

基本中の基本となるということで、時間が少しオーバーしてしまうほどそれぞれ熱心に指導を受けられました。治療ではほんのちょっとしたタッチで全くの別物に変身してしまうため、毎月毎月少しずつ修正され、磨きをかけています。

つづいて基礎班と研修班合同で2つのベッドで小里方式を前半・後半の2部に分けて行いました。

今月はどの経絡を確認してもいまひとつという反応で苦戦しました。また、つぼを確定しても、ベテラン先生とのつぼの取り方が違い同じような反応を出すことが出来ませんでした。治療に結果が出ず、後味の悪い実技は初めてで、どうすればよかったのかを考える課題となりました。

聴講班は小林先生、土井先生が担当くださいました。

終了後、聴講生の方から「治療前後の反応は分かったが、気の感覚がわからなくて難しい」と感想をいただきました。敏感な方でない限りはベテランの先生はもちろん、現在基礎班で最近は全員で脈を取り合い流れの感覚をつかめてきた先生達もみんな始めはそうでした。1回きりの勉強会で「自分には向いていないかもしれない」と諦めず、なんとかこの技術を身につけたいと、歯を食いしばってしがみついた先生方が聴講の時は皆様と同じ道を辿り、経験をし、わかるようになってきた今、楽しんで参加をしておられます。(大きな壁は毎月立ちはだかりますが)

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

                 報告ページ担当 大野沙織