2016年8月の例会報告

日時 8月21日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容

午前
9:40  出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(5) 進行 山森先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第2章蔵象論 第4項 肺大腸の生理と病理 1.肺の生理」
発表:伊藤先生 司会:岸田先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(手厥陰心包経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

朝の挨拶2016年8月
朝の挨拶2016年8月

朝の挨拶
今月の挨拶は小林先生でした。
今年の夏の暑さ、立秋前後の変化リオ五輪、熱中症の話、そして翌週に控えた名古屋での夏期学術研修会を楽しみにしながらも、今日もしっかり勉強していきたいとのことでした。

素問輪読2016年8月
素問輪読2016年8月

素問輪読(5)陰陽応象大論篇第五
山森先生が進行を担当されました。
陰陽とは何か、そしてその性質や治療における重要性、人体に当てはめた場合の説明が述べられています。
大変長い篇なので何回かに分けて取り組むということで今回が初回でした。
小曾戸丈夫先生の意訳でもわかりにくい所を原文を用いて山森先生がとてもわかりやすく意訳してくださいました。
古典の原文を現代の日本語に訳す事の大変さを感じられたとともに、わからない所は後回しにしてわかる所から臨床に活かしていくことが合理的だと改めて感じられたとのことでした。

基礎講義2016年8月
基礎講義2016年8月

基礎講義
今回は伊藤先生が肺の生理について発表されました。
基礎的な用語もしっかりと調べてあり、改めてそれらの意味を深く知ることができました。

実技
聴講班、基礎班、研修班の3つにわかれ、聴講班は中川先生、田口先生、基礎班は岸田先生が指導されました。各班それぞれの内容で実技を行いました。

指導者研修会
例会終了後、有志で脈診の勉強会と脈診実技を行いました。

報告者:有田 一貴

2016年7月の例会報告

日時 7月17日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで

研修内容
午前
9:40 出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(4) 進行 野間先生
10:50 休憩
11:00 臨床あれこれ 発表:中谷美紀先生 岸田先生
司会 山森先生
12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(足少陰腎経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

朝の挨拶 担当 二木先生
EU離脱、フランスでのテロ、国内での参院選、都知事選の話題から、8月の名古屋での夏期研修でのテーマについてのお話でした。
経絡治療に取り組む鍼灸師の会員数が減少傾向にあり、将来性への危機感を感じるとの事。

また 最近の臨床報告として、
二木先生が 息子さんの空手道場へ付き添った際、股関節の痛みを訴える子供や骨盤のズレや肉離れを起こしている子に その場で提鍼治療を施して回復させることができた事例を挙げられ、我々の技術は 鍼という携帯できる道具で最大限の効果が発揮できる素晴らしい技術を有しているとのお話をされました。

朝の挨拶2016年7月
朝の挨拶2016年7月

 

素問輪読 第4回 金匱真言論篇 担当 野間先生
この篇では 原理原則、これだけは変わることがないという事が述べられています。
陽気を上手く保つ事の重要性、夏に汗をかかない生活をすれば、秋に体調悪化を招くことになる、ということも書かれてあります。
臨床においては心眼を開いて、正確に判断しなければならない、という文言から 実際の臨床で気を付けている心構えを数人の先生に答えてもらいました。
問診は聞き方によって 患者の答えが変わってしまうので、鵜呑みにはせず、正確に見極める必要がある、とのことでした。

素問輪読2016年7月
素問輪読2016年7月

 

臨床あれこれ
①担当 中谷美紀先生
3ヶ月前から担当されている症例。
29歳の女性  主訴:関節リウマチ
2歳の時に発症し、全身型で完治は難しく薬物療法での治療を長く続けておられる。
リンパ節腫脹あり 熱も変動しやすい。
重度で在宅治療されているため、週3回の訪問治療を行う。
→軽い症状から取っていく治療をスタートし、頭痛、腰痛などの自発痛と倦怠感が少しづつ緩和され、回数を重ねる内に上肢下肢のむくみが取れてきた為、体重も その分減少した。
症状が重度であった為、当初は治療も遠慮がちではあったが、徐々にさまざまな症状に改善がみられるようになり、正解のない治療に悩みながらも取り組んだ成果がみられ、今後の自信に繋がる事例となった。

臨床あれこれ①2016年7月
臨床あれこれ①2016年7月

②担当 岸田先生
14年前の症例: 50代の女性  主訴:腰背部痛、膀胱炎(服薬あり)
3回目の治療後、主訴の腰背部痛が ほぼ改善されたので 「今日で治療は終了します」と告げると、他の治療院では 症状が軽減していても 来院の継続を促されるのに、先生は商売気がなく、患者の事を よく考えてくれている、と感心された事が印象深く記憶に残っている。
その後は自ら 健康管理のために2週に1回のペースで来院されるようになり、来られない時期もあったが 60代になられた今年からは 週に1回 保険を使っての治療を再開している。
14年前の治療時に 目先の利益を優先するような方向性を取っていれば、このような長きに渡る患者の信頼を得られる可能性は低いと思われる。
夏に悪化する頻尿の症例: 60代の女性  主訴:疲れ 肩こり 手の痺れ 夜間頻尿
毎年 5月~10月にかけて夜間頻尿がひどく 熟睡できない。
この方は お茶の栽培をされていて 5月からの忙しさと 夏の外での作業で汗をよくかくことが原因となっている。
→奇経治療を施し、水分、塩分、ミネラル不足は常に補うように、また腎を補う黒豆、黒酢なども積極的に取り入れるように指導する。

臨床あれこれ②2016年7月
臨床あれこれ②2016年7月

 

実技風景(1)2016年7月
実技風景(1)2016年7月
実技風景(2)2016年7月
実技風景(2)2016年7月

報告者:木下ゆかり

2016年6月の例会報告

日時 6月19日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告

午前
10:00 素問輪読(3) 進行 岸田先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第2章蔵象論 第3項 脾胃の生理と病理 2.胃の生理 3.
脾胃に関する病理
発表:原先生 司会:野間先生

12:00 昼食
午後
<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(足太陽膀胱経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了
朝の挨拶 小林先生
冒頭、視覚障害者の暮らしについてあれこれと話されました。
次いで漢方鍼医会は視覚障害者と晴眼者が共に学ぶ会である。視覚障害者は感
覚の鋭い人が多い。晴眼者は観て覚えることができる。互いの長所を生かし合っ
て勉強ができるいい会だ、との話があり、最後に8月に開催される夏期研修会へ
の参加を呼びかけて挨拶を結びました。

素問輪読2016年6月
素問輪読2016年6月

素問輪読  第3回(岸田先生)
生気通天論篇第三
人が天寿を全うするためには天の気(五運六気)を弁え、四季に応じた養生を
すること。これを守らないと陽気がその在り場所を違えて病気になること。五臓
を養うためには五味をバランスよく摂ることを述べています。
これを読むと、現代の便利で豊かな生活がいかに天地自然から逸脱したもので
あるかを痛感させられます。

基礎講義2016年6月
基礎講義2016年6月

基礎講義(原先生)
今回は「胃の生理から」始まりました。
初めは『鍼灸重宝記』などに記されている胃の大きさや重さを現代の単位に直し
ての解説。現代の単位に直すとやはりわかりやすいなと思いました。
また、テキスト中にある古典からの引用部分は、その前後の部分をも補足して
解説を加えていたので非常にわかりやすかったです。

実技風景(1)2016年6月
実技風景(1)2016年6月
実技風景(2)2016年6月
実技風景(2)2016年6月
実技風景(3)2016年6月
実技風景(3)2016年6月

実技
今月は出席者が少なく、加えて基礎班がなかったので、聴講班を中谷美紀先生
が、研修班を二木先生と岸田先生がそれぞれ担当しました。
臨床的自然体を意識して取穴するとわずかな姿勢の違いで身体への影響力が変
化します。取穴する側の姿勢が苦しいと三点セットが悪化し、姿勢が楽になると
改善します。独りではできない習練なので非常に有意義でした。

指導者研修会
例会終了後、有志で指導者研修会を行いました。

報告者 山森伸樹

2016年5月の例会報告

日時 5月15日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240

研修時間  9時40分から16時55分まで

9:40  出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(2) 進行 山森先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第2章蔵象論 第3項 脾胃の生理と病理 1.脾の生理 発表:木下先生 司会:岸田先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(手太陽小腸経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

朝の挨拶
今月の挨拶は、二木先生でした。
まず今年の第21回夏季学術研修会の準備進行状態の話題でした。続いて骨折の治療についての治験発表をして下さいました。
脈が両寸口が強い事、自発痛がある事や骨折部から遠い所からトントン叩いてみて患部にヒビキが出るか等の鑑別方法
、寫法鍼を使っての治療方法等、具体的な説明と実例を何例か話されました。

朝の挨拶2016年5月
朝の挨拶2016年5月

続いて素問輪読(2)として山森先生が進行を担当されました。
テキストとして小曾戸丈夫先生新釈の素問を使用し、会場にいる先生方で四季調神大論を輪読しました。
”春生夏長秋収冬臓”を知っていると理解が早い事を説明された後、具体的な季節ごとの養生法について解説されました。
また季節が与える身体への影響についてフロアの先生方が臨床例を話されました。

素問輪読2016年5月
素問輪読2016年5月

基礎講座

今月は木下先生が脾胃の生理と病理について担当されました。
テキストに基づきながら、自身の過去の経験から脾と関係の深い唾液についての考察、脾に良い食べ物の例等挙げながら丁寧に説明されました。
その後フロアの先生方と脾に関する臨床経験や五味についてまで幅広くフロアと意見を交わしながら講座を終了しました。

基礎講義2016年5月
基礎講義2016年5月

実 技
今月は、井上先生、藤崎先生が聴講班を、基礎班は山森先生、研修班は2班に分かれて二木先生、
小林先生が指導されました。

脈診修練、刺鍼練習、小里方式のモデル治療を行い、それぞれが技術修練をしました。

実技風景(1)2016年5月
実技風景(1)2016年5月
実技風景(2)2016年5月
実技風景(2)2016年5月

指導者研修会
例会終了後、有志で脈診の勉強会と脈診実技を行いました。

刺さないハリで治療なんて本当に出来る?見てみたい、体験したい、質問したい。興味のある方は是非お出で下さい。
学生の方でも丁寧にお応えします。一緒に学んで行きましょう!

報告者:野間 秀樹

2016年4月の例会報告

日時 4月17日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
10:00 総会
「印象に残る症例発表」

発表:第1席 井上先生

第2席 二木清文先生

第3席 山森先生

司会:野間先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(手少陰心経)
13:30 脉診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

今月は年度初めの例会でしたので、総会から始まりました。

始めに会長の小林先生から挨拶がありました。先に熊本・大分で起きた地震の事について触れ、早く終息する事を祈っていると語られました。その後、昨年度まで続いた難経読み合わせが終わり、今年度から素問輪読が始まった事などを述べられました。

会長挨拶2016年4月
会長挨拶2016年4月

挨拶後は昨年度の事業報告、会計報告、今年度の事業報告、予算報告と順に報告され、特に問題なく短時間で終わりました。

総会終了後すぐに、「印象に残る症例発表」をしました。

第1席の発表は井上先生で、3例発表されました。

本症例を発表される前に、昨年度2・3月にかけて研修した奇経治療で著効を上げられた症例を発表されました。

本症例1例目は37歳女性で2ヶ月前に母を亡くし気分が落ち込んでいる患者さんでした。主訴は疲れやすい、その他ひどい肩こり、頭痛など不定愁訴を訴えていました。1回の治療で気分の落ち込みと主訴が改善され、その後の治療も経過がよいとのことでした。

2例目は1例目の患者さんの父親で、娘の改善に驚き来院したとの事でした。この患者さんについては、患者さんの言動の観察から異常を察し医師への受診を勧めた結果、異常が見つかり早くに対処できた事を患者さんの家族から喜ばれたと言う事でした。

3例目は68歳の男性で、ふらふらで座っている事もできずにベッドで寝ている状態の患者さんでした。1回の治療ですたすたと歩いて帰られたことに驚いたと話されました。

印象に残る症例発表(1)2016年4月
印象に残る症例発表(1)2016年4月

第2席の発表は二木先生でした。

ご自身や師匠の経験談を交えて汗吐下の瞑眩反応によって治癒した症例を4例発表されました。

1例目は小学生の頃から診ている30代後半の女性でした。元々喘息とアトピーがあり年度末に疲れ症状が現れたとのことでした。来院時は咳こみ、アトピーの悪化、花粉症様の鼻水、涙が出る、身体のあちこちが痛むなどの症状を訴えていました。1回目の治療後、治まっていた咳が翌日の夕方頃から夜も寝られないぐらいの咳が続き、その後節々の痛みが出た後、身体がすっきりしたということでした。

2例目は二木先生が修行をしていたとき、隣に住む女性が朝早くに緊急に来院し、請われて治療した直後に激しい瞑眩反応が現れて治癒したことに驚き、非常によい経験をしたということでした。

3例目は二木優子先生がカゼをひかれて治療をしたときの反応について。

4例目は師匠の丸尾先生が経験された話について話されました。

最後に、ご自身が学生時代経験された風邪の治癒体験を話されました。

印象に残る症例発表(2)2016年4月
印象に残る症例発表(2)2016年4月

第3席の発表は山森先生でした。

東洋はり医学会に所属していたときに体験した症例2例と現在であればどのように治療したかの考察も加えて発表されました。

1例目は経絡治療を学び始めた頃で、卒業後勤めていたマッサージ治療院の受付の女性を治療した経験を話されました。顔のほてりと頭重感を訴える患者さんでした。六十九難型の脾虚証で治療し太白を補い、大陵に鍼を近づけた瞬間に患者さんが歓声をあげ、手のひらから大量の汗が出て症状が消失しました。

2例目は突発性難聴の患者さんで、難聴になったその日に来院されて治療した症例でした。朝起きたときに左耳が聞こえず、左耳周囲がぶよぶよとしていました。9回目の治療あたりから正常な右耳を塞いでも若干聞こえるようになり、11回目あたりから耳の中に水が入ったときのような聞こえ方だがずいぶん聞こえるようになり、13回目あたりに病院に行き、低音域の回復はやや遅れているが本人的には不自由がないところまで回復したとの事でした。

印象に残る症例発表(3)2016年4月
印象に残る症例発表(3)2016年4月

午後の実技は、聴講班、基礎班、研修班の3つにわかれ、聴講班の指導は中尾先生、田口先生、基礎班の指導は二木先生があたり、各班それぞれの内容で実技を行いました。

実技風景(1)2016年4月
実技風景(1)2016年4月
実技風景(2)2016年4月
実技風景(2)2016年4月

例会終了後は、会場近くの「柚きらり」にて懇親会を行い楽しく盛り上がりました。

懇親会(1)2016年4月
懇親会(1)2016年4月
懇親会(2)2016年4月
懇親会(2)2016年4月

報告者:岸田美由紀

 

2016年3月の例会報告

日時 3月20日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240

研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容
9:40  出席者点呼・会務報告
10:00 素問輪読(1) 進行 岸田先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第2章蔵象論 第2項 心小腸の生理と病理 2.小腸の生理、3.心・小腸に関する病理 」発表:野間先生 司会:山森先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 奇経治療
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
朝の挨拶
今月の挨拶は、小林先生でした。
まず今日は春分の日であり季節の変わり目という事から今漢方鍼医会で取り組んでいる時邪の治療についての話から始まりました。
それから何人かの先生方の例を挙げながら治療をする方法には色々ある事、その色んな治療方法を学ぶ事は簡単ではない
が患者さんの症状が良くなって喜んで頂ける様になる事は何物にも代え難い喜びがあると話されました。
その為に今日も皆で学んで行きましょうと呼びかけられました。

朝の挨拶 2016年3月
朝の挨拶 2016年3月

続いて素問輪読(1)として岸田先生が進行を担当されました。
テキストとして小曾戸丈夫先生新釈の素問を使用し、会場にいる先生方で上古天真論篇第一を輪読しました。
質問を受け付けながら岸田先生が解説されました。

素問輪読 2016年3月
素問輪読 2016年3月

基礎講座

今月は私野間が担当しました。心と小腸がテーマで苦味と心の関係や心の熱と小腸の病症、
小腸の漢方薬の紹介等を話しました。
その後フロアの先生方に小腸、小腸経に関する臨床経験を話して頂き講座を終了しました。

基礎講義 2016年3月
基礎講義 2016年3月

実 技
今月は、岸田先生が聴講班を、他は基礎班、研修班の区別なく合同で3班に分かれて二木先生、
山森先生、小林先生が指導されました。

はじめに、奇経治療を研修しました。奇経腹診や八総穴の硬結のなどで奇経の組み合わせを見つけ、
マグネキングを用いて変化が出ることを確認しました。

その後は、脈診修練、刺鍼練習、小里方式のモデル治療を行い終了しました。
実技では”自然体の姿勢”で治療する事がどれ程大切で治療効果も違うのかを実感出来ました。

実技風景2016年3月
実技風景2016年3月

指導者研修会
例会終了後、有志で脈診の勉強会と今最もホットな時邪についての考察と実技指導
を二木先生にして頂きました。
最後まで学びの多い例会であったと思います。

2月の例会報告

日時 2月21日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
9:40 出席者点呼・会務報告

10:00 難経読み合わせ 第57回 八十一難とまとめ 発表:岸田先生 司会:野間先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第2章蔵象論 第2項 心小腸の生理と病理 1.心の生理
発表:中谷美紀先生 司会:岸田先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 奇経治療
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

朝の挨拶
今月の挨拶は、二木先生でした。
はじめに愛知漢方鍼医会の渡部恵子先生がご逝去されたことを報告され、会員一同、黙祷を捧げご冥福をお祈りしました。
その後、故人との出会いや思い出話を話されました。

朝の挨拶2016年2月
朝の挨拶2016年2月

難経読み合わせ
今月は最後の八十一難と難経のまとめを私、岸田が発表しました。

八十一難は治療原則について書かれた難でした。原則として虚のところに瀉法を施してはならない、実のところに補法を施してはならないということを、肺と肝の臓を例に挙げて説明していました。それぞれの例を、証では何に該当するか、実際の臨床例も挙げて説明をしました。

難経のまとめは、難経の成立年代と著者とされている扁鵲について書かれた史記の『扁鵲倉公列伝』のエピソードを紹介しました。

難経読み合わせ2016年2月
難経読み合わせ2016年2月

基礎講義
今月は中谷美紀先生が発表されました。
テキストに基づき、うつ病患者の特徴やご自身が経験された治験例をお話しされました。笑いを誘う話も交えながら、楽しく講義が進められました。

基礎講義2016年2月
基礎講義2016年2月

午後の実技は、基礎班、研修班の区別なく合同で4班に分かれて行いました。
はじめに、奇経治療を研修しました。奇経治療は奇経腹診や八総穴の硬結の確認などで病んでいる奇経の組み合わせをみつけ、マグネキングを用いて変化が出ることを確認しました。

その後は、脈診修練、刺鍼練習、小里方式のモデル治療を行い終了しました。

実技風景2016年2月
実技風景2016年2月

例会終了後の指導者研修会では、脈診講義の予定を変更し、二木先生が検討されている治療について検証をしました。

詳しい講義内容については録音を販売しておりますので、ご利用ください。

1月の例会報告

日時 1月17日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告

10:00 難経読み合わせ 第56回 七十九難~ 発表:田口先生
司会:山森先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第2章蔵象論 第1項 肝胆の生理と病理 2.胆の生理、3.
肝胆に関する病理」
発表:中尾先生 司会:野間先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(手太陰脾経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

挨拶 小林先生
年明けから、若い頃やっていたギターを再び始めたという話から始まりました。
先日のテレビで、約30年間エアギタリストだったことを告白したTM NETWORKの木
根尚登氏が、一念発起してギターを練習したという話を通して、何かを始めるの
に遅すぎるということはない。鍼灸では経験の差は埋めがたいものがあるけど、
取穴や刺鍼技術などは努力次第で追いつけないことはないと力説しました。
また、勉強してみたいテーマがあれば、会員の誰でもが要望・提案してほしい
旨を呼びかけて挨拶を結びました。

朝の挨拶 2016年1月
朝の挨拶 2016年1月
開業祝い贈呈 2016年1月
開業祝い贈呈 2016年1月

難経読み合わせ 田口先生
はじめに、ある鍼灸師のブログから、治療するも回復の芳しくない患者さんが
脳脊髄液減少症だったという記事を紹介し、診断が難しく症状も多彩な疾患では
あるけど、治療しても回復が芳しくない場合には、本疾患の可能性を考えてみる
べきではないかという話から始まりました。
今回は七十九難と八十難、補瀉の手法や選穴、刺抜のタイミングについて述べ
た難ですが、背部の標治法において外虚内実をどのようにして診るか、所見毎の
鍼の使い分けをどうするか、鍼の刺抜のタイミングをいかに考えるのかなど、、
ベテラン先生を中心に質疑が行われました。

難経読み合わせ2016年1月
難経読み合わせ2016年1月

基礎講義 中尾先生
今回は「胆の生理」、適切に文献を引用しつつ、古典からの引用部分ではフロ
アからの助けを借りながらの苦心の講義でした。
また、ベテラン先生を中心に、肝がらみで印象に残った症例をあげていただき、
これに対する質疑応答が行われました。

基礎講義 2016年1月
基礎講義 2016年1月

実 技
今月は基礎班を小林先生が、研修班を二木先生、岸田先生、私がそれぞれ担当
しました。 小里方式では、久しぶりに二木先生による邪正論的選穴を見聞しま
した。治療効果については異論の余地はありませんが、気血津液論との使い分け
や選穴の根拠など、学術上の課題が多いなと思いました。

実技風景① 2016年1月
実技風景① 2016年1月
実技風景② 2016年1月
実技風景② 2016年1月

新年会
月例会終了後、会場近くにある赤坂飯店において新年会を開催しました。

新年会 2016年1月
新年会 2016年1月

12月の例会報告

日時 12月20日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(302号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告
10:00 難経読み合わせ 第4回 七十六難・七十七難・七十八難発表:山森先生 司会:野間先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「臨床あれこれ」 発表:中川先生、原先生 司会:岸田先生
12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(足陽明胃経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

12月の例会はようやく冬らしい寒さがやって来た3週目の20日に行われました。

【会務報告】
会務報告は二木先生の朝の挨拶から始まりました。暖かい日が続く中ようやく寒くなってきて、陽から陰へ変化する過程、いわゆる陰遁の時期になってきたと説明されました。それに続き世界の鍼灸のスタンダードが中国の影響をかなり受けて変わりつつあることを話されました。続いて自身の腰痛からの治験発表、それに関する症例を話されて挨拶を終えました。

朝の挨拶2015年12月
朝の挨拶2015年12月

【難経読み合わせ】
今月は山森先生が七十六難・七十七難・七十八難を担当されました。
七十六難は、本間祥白氏の文献を参考にしながら説明されました。七十七難七十八難はご自身の臨床経験から病の伝変についてと、押し手刺し手の”気”の感じ方について話されました。七十八難の時には参加者からの質問もあって”気”の感じ方、トレーニング法にについて何人かの先生方が自身の経験を話されました。”気”についてはある時突然わかる様になる事が多い事や臨床的自然体の大切さ等を話されました。

2015年12月難経読み合わせ
2015年12月難経読み合わせ

【基礎講義】
今月は「臨床あれこれ」という事で初めに中川先生が講義をされました。
ご自身が習っている武道の話からも鍼灸の治療においても自然体の姿勢がどれほど大切なのかを話されました。また2人ペアになって頭蓋骨の動きと体の動きやすさの関係について指導をして頂きました。続いて原先生が話されました。”養生”について風呂、食事、運動について、また特に卵油について作り方から効能、実際に飲んでみた感想、他シイタケ、昆布、コーヒーと”冷え”の関係等、フロアの先生方にも実際に患者さんにアドバイスしている事を話して頂き講義は終了しました。

2015年12月臨床あれこれ①
2015年12月臨床あれこれ①
2015年12月臨床あれこれ②
2015年12月臨床あれこれ②

【午後からの実技】
午後は,3班にわかれ、菽法脈診の確認・修練、取穴、基本刺鍼、小里実技をしました。

実技風景 2015年12月
実技風景 2015年12月

今回は年末という事で人数が少なかった分非常に濃い実技修練が出来、参加者にとっては非常に実り多い研修となりました。
午前講義の詳しい内容は、録音データを販売しておりますので、興味を持たれましたらこちらからご購入ください。

報告者:野間 秀樹

11月の例会報告

日時 11月15日(第3日曜日)
場所 脈診流にき鍼灸院
℡0749-26-4500

10時00分 治療室紹介(希望者のみ)

10時30分~17時00分

10時30分 会務報告
灸実技公開 司会:岸田先生
(1)円筒灸の実技  井上先生
(2)茶こし灸の実技 山森先生
(3)陶器灸の実技  田口先生

13時00分 昼食

13時40分 臨床的自然体の実習

14時20分 小里方式(前半)

15時30分 休憩

15時50分 小里方式(後半)

16時30分 治療室例会終了
懇親会

11月は、毎年恒例の彦根にあるにき鍼灸院での治療室例会でした。

今月は聴講生の参加が少なく、それほど多くない人数でじっくりと実技に取り組むことができました。

はじめに普段の例会では、なかなかできない灸実技の公開を3先生にしていただきました。

1番目に今回初めての紹介になる井上先生でした。

井上先生は、円筒灸を臨床に用いています。始めに円筒灸の使い方を説明された後、胃の六つ灸の治療を公開されました。

治療室例会2015-1

治療室例会2015-2

治療室例会2015-3

私も足の大衝穴ともう一カ所受けましたが、最も刺激の弱いマイルドタイプの円筒灸でほかほかと暖かく気持ちよかったです。驚いたのは、火をつけなくても円筒灸を接着してもらうだけでも経絡の反応が現れました。火をつけて燃えていくうちに、気の流れが盛んになっていくのを感じました。右にしてもらった灸は左ほど熱を感じませんでした。右半身の気の流れが悪かったからだとおもいます。しかしかなり流れの悪い所を強い力で流されるような感覚があり、改めて灸の効果を確認できました。

2番目に山森先生の茶こし灸でした。茶こし灸は茶こしの先端をペン先などで尖らせて、まわりにガーゼをのりで貼り,輪ゴムで止めたお手製の灸器具を使っています。もぐさは棒状の練りもぐさを使い、患部に茶こしを当てたまま、練りもぐさの棒を近づけたり遠ざけたりして温度調節をします。

治療室例会2015-4

治療室例会2015-5

私は背部にしていただきました。温まり方は透熱灸のようで、しかしそれほど熱くなりませんでした。お灸をした後は、お腹まで温まり、気持ちよさが持続していました。

最後に田口先生の陶器灸でした。昨年も実技をしていただきましたが、昨年と同じ実技の他、お燗用の電熱器を使って陶器灸を温め、火を使わないでする方法も教えていただきました。

治療室例会2015-6

治療室例会2015-7

治療室例会2015-8

治療室例会2015-9

治療室例会2015-10

私は自分で電熱器で温めた陶器灸を使ってみました。目や耳それからその周囲にガーゼを当てた上から陶器灸を押し当てました。ほかほかと暖かくしばらく当てていると目が明るくはっきり見えるようになりました。

治療室例会2015-11

お灸は鍼とはまた違った感覚で効果のあることを確認できた体験でした。

午後は、はじめに臨床的自然体を意識した取穴を行いました。にき鍼灸院は電動ベッドがありますので、各自、自分にあった高さに上下して実技に取り組みました。

その後は、小里方式をしました。今回はにき鍼灸院の知熱灸や灸道具、円皮鍼などを使わせていただき、また午前中にした灸実技も交えて、より臨床に近い形で実技を行いました。

治療室例会2015-12

17時から場所を移し、ビバシティ内にある秀月で懇親会を行い、多いに盛り上がりました。

治療室例会2015-懇親会1

治療室例会2015-懇親会2

治療室例会2015-懇親会3

報告者:岸田美由紀