10月の例会報告

日時 10月18日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(201号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告

10:00 難経読み合わせ 第53回 七十五難~ 発表:藤崎先生 司会:岸田先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第2章蔵象論 第1項 肝胆の生理と病理 1.肝の生理」
発表:伊藤先生 司会:山森先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(手陽明大腸経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

<基礎班>13:00~16:40
基礎班は基礎的な知識・実技を修得し、自ら証を立て治療ができるようになるの
が目的です。研修班より基礎的実技に重点を置き指導します。

1.取穴と臨床的自然体(足少陽胆経の五行穴、原穴、絡穴、げき穴)
2.基本刺鍼 衛気の手法と営気の手法
3.脈診修練
4.小里方式

<聴講班>13:00~16:40
聴講班は基本的実技のしかたと本会の実技紹介をするのが目的です。
以下の内容を丁寧に指導し、最後に鍼の効果が体験できるモデル治療をします。

1.基本姿勢
2.取穴と臨床的自然体(経穴は2穴ぐらいまで)
3.基本刺鍼(衛気の手法と営気の手法)
4.脈診のしかた(手の置き方・脈位の配当・脈の診方、菽法脈診の紹介など)
5.腹診のしかた(腹診の配当部位、腹診の診方など)
6.その他診察法の説明 望診、聞診、問診、体表観察など
7.モデル治療
17時より指導者研修会(307号室)

10月例会報告
朝の挨拶 山森
まず自分が「三つの驚き」によって経絡治療の道へと足を踏み入れたことを語
り、才能にも縁故にも恵まれなかった自分ではあるけど、あきらめずに勉強を続
けてきたことで今がある。どうかあきらめずに勉強を続けてほしい旨を訴えて話
を結びました。

2015年10月例会

@難経読み合わせ 藤崎先生
今回は少しややこしい七十五難、まず藤崎先生は、七十五難にはいろいろな解
釈があるが、いずれも瀉火水補の結論では一致していることを、複数の文献を挙
げつつ述べました。
次いで小林先生からは、臨床面から七十五難の脈型や滋賀における治療法の変
遷について、また岸田先生からは最近提唱した条文型の治療についてそれぞれ補
足されました。
これに対して条文型とそれ以外をどうやって区別したらよいかなどの質問が出
され、活発な質疑応答がなされました。

2015年10月例会2

基礎講義 伊藤先生
今回は蔵相論から肝の生理、1時間で消化するにはきつい分量ではありました
が、諸種の文献を適切に引用しながら丁寧な講義でした。また伊藤先生からの質
問に対してベテランの先生を中心に活発な質疑応答がなされました。

 

2015年10月例会3

実 技
今月は、原先生が聴講班を、基礎班を井上先生が、研修班を岸田先生と山森が
それぞれ担当しました。
今月は欠席が多く、にぎやかな二木先生もいないことからいつもより静かな月
例会でした。

指導者研修会
例会終了後、有志で指導者研修会を行いました。

報告者:山森伸樹

8月の例会報告

日時 8月23日(第4日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告
10:00 難経読み合わせ 第51回 七十一難・七十二難 発表:原先生
10:50 休憩
11:00 臨床あれこれ 発表:森川先生、山森先生 司会:岸田先生

12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(足厥陰肝経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

 

17時より指導者研修会(307号室)

9月の研修会のお知らせ
日時 9月13日
会場 草津市立まちづくりセンター

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午前講義の詳しい内容は、録音データを販売しておりますので、興味を持たれましたらこちらからご購入ください。

報告者:岸田美由紀

 

 

9月の例会報告

日時 9月13日(第2日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(302号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告
10:00 難経読み合わせ 第52回 七十三難・七十四難 発表:二木清文先生 司会:山森先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義「第1章第7項 気血津液論」 発表:二木優子先生 司会:森川先生
12:00 昼食

<研修班>13:00~16:40
13:00 取穴(手太陰肺経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

9月の例会はシルバーウィークの連休を避けて、1週早い2週目の13日に行われました。新規に開業された先生に開業祝いの贈呈がされました。

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【会務報告】
会務報告は小林先生の朝の挨拶から始まりました。8月から続く異常気象、9月の長雨により農作物や水害など甚大な被害が出ていることから話が始まりました。それに続き2年前の自己治療で指では簡単に折れない二木式てい鍼が胸と後頭部の邪を抜いて、ねじ曲がってしまったことの話をされました。最後にストレスなどで胸部に熱が貯まり苦しい時は、ダン中穴に瀉法鍼を加えると良くなることを話され、それに関する症例を話されて挨拶を終えました。

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【難経読み合わせ】
今月は二木清文先生が七十三難と七十四難を担当されました。始めにご自身の古典との出会いは、東洋はり医学会で教えられた六十九難からだったことを話され、本文の解説に入っていきました。
その後、七十三難と七十四難をテキストに基づき、ご自身の考えを交えながら説明を進めていきました。途中、井穴の取り方の表記が以前の経穴書とWHOの改訂後、異なることを説明されました。
最後に現在、ご自身が臨床で実践されている選経・選穴の考え方(陰経・陽経どちらから治療するのか、陽経での選穴法など)を説明され、最後に局所の症状を取ることだけを考えずに全体が良くなるように治療を進めていると治療の考え方を話されて終わりました。

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【基礎講義】
今月は二木優子先生が気血津液について講義をされました。漢方鍼医基礎講座のテキストに基づきながら、気血津液の状態と脈との関わりや胃の気について、またご自身が身体がしんどい時、尺膚の津液の変動を診て運動すれば良くなる時と良くならない時のお話をされ、フロアとの意見を交わしながら講義が進みました。

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【午後からの実技】
午後は,聴講班2班、基礎班1班,研修班3班にわかれ、それぞれのレベルに応じた実技をしました。

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午前講義の詳しい内容は、録音データを販売しておりますので、興味を持たれましたらこちらからご購入ください。

報告者:岸田美由紀

7月の例会報告

30周年記念特別セミナー

開講の辞 小林先生
東洋はり医学会滋賀支部から滋賀漢方鍼医会へと移り変わった30年間の学術の変遷について大まかに振り返りました。

記念講演  二木先生
「鍼は元々刺すことが目的ではなかった? 霊枢『九鍼十二原篇』から- 経絡治療の歴史を解説 -」と題して二木先生に講演していただきました。
まず、鍼は経絡・経穴を効率よく運用するための道具であり、そのためには先人が書き残した古典を読むことが必須であることを述べました。
次に、『霊枢』九鍼十二原篇の概要を解説することで古代には刺さない鍼がよく用いられていたが、長い歴史の中で刺す鍼が主流になっていったこと、昭和の初めに古典への回帰運動が起きて経絡治療が生まれたことなどを述べました。
次に、自らがてい鍼へと切り替えるきっかけとなった男子高校生の肉離れの治療エピソードを語りました。
更に、てい鍼で治療効果を上げるにはいかに正しく証を立てるかであり、そのためには陰陽説や五行説など、漢方医学の基礎を会得しなければならないこと、刺さない鍼こそが古典に忠実な方法であること、を力説し講演を締めくくりました。

基調講義 岸田先生
はじめに、古典の条文をあげながら従来のてい鍼の特徴を述べ、森本式・二木式てい鍼の原型が類経図翼にあることを述べました。
次に、なぜてい鍼で効果を上げられるのかについて、体表から臓腑に至るまで経絡がくまなく巡っており、そこに営気・衛気が流れている。この衛気・営気を調整することで身体の異常を整えることができることを述べました。
更に、治療効果を上げるための三つのポイントとして、支正、正確な取穴、刺鍼手技を上げ、それぞれ基本的自然体、臨床的自然体、鍼を持つときの薄皮一枚の感覚、衛気・営気の手法などについて解説し講義を終えました。

実 技
7班に分かれ、実技1時限目として、基本姿勢の確認、基本刺鍼、腹を使った刺鍼練習を、実技2時限目として脈診修練、腹診、取穴を、実技3時限目としてモデル治療をそれぞれ行いました。
モデル治療では、刺さない鍼の効果を体験した受講者からその効果に驚いた旨の感想が聞かれました。
実技終了後は受講感想、二木先生による閉講の辞を経てセミナーは無事終了しました。
セミナー修了後、会員は大津市にあるアヤハレークサイドホテルへと移動し、懇親会で大いに盛り上がりました。

1日目が終わって記念撮影
1日目が終わって記念撮影
琵琶湖の水面に朝日が反射している
2日目朝の琵琶湖畔

2日目
9:00~11:30を実技とし、二木先生の指導の下、円鍼、ローラー鍼、邪専用てい鍼の使い方を習練しました。

報告者 山森伸樹

6月の例会報告

日時 6月21日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)
電話番号077‐562‐9240
研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告

午前
10:00 難経読み合わせ 第51回 七十難 発表:岸田先生 司会:山森先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 第1章漢方医学の基本概念 第3項 三才 ~ 第6項 邪正論 発表:木下先生 司会:岸田先生

12:00 昼食
午後
<研修班>
13:00 取穴(足少陽胆経)
13:30 脈診修練
14:00 基本刺鍼
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00 例会終了

朝の挨拶は小林先生が担当でした。

東京に行かれ帰りの新幹線から、岐阜県から滋賀県に入ってすぐのところにもぐさ屋の看板が見えるから始まり、伊吹もぐさを広めた近江商人についてお話しをされました。

近江商人は各地を巡り、その先々で商品を売り、行った地の物産を購入して加工し、また他の地で売る「諸国産物回し」と呼ばれる商いをしていました。商売上手でしたが「売り手良し、買い手良し、世間良しの三方良し」の考えで、私腹を肥やすことなく普段は「始末して気張る」が合い言葉で質素倹約し、使う必要がある時はしっかり使う。そして災害などがあった時には気前よく寄付をしていたということでした。

最後に伊吹もぐさを有名にした亀屋左京6代目当主、松浦七兵衛のお話をされました。六代目七兵衛は江戸で行商をし、稼いだお金で吉原に行き、そこで世界初のCMソングを遊女に歌わせて伊吹もぐさの名を広めました。また成功をねたむものから嫌がらせをされたことも浄瑠璃にして、また伊吹もぐさの名を広め、ただでは起きない近江商人の姿を聴くことができました。

午前の講義の始まりは難経読み合わせでした。担当は私、岸田がしました。担当した七十難は季節によって鍼の刺し方の違いを解説した難です。素問や霊枢の中に季節に応じた刺し方がないかを調べ講義しました。また焼山火、透天涼の刺法についても関連しているのではと思い解説しました。

次の基礎講義は木下先生が担当でした。内容は「第1章 漢方医学の基本概念 第3項 三才 ~ 第6項 邪正論」までの範囲でした。フロアーの先生達とやりとりをしながら、テキストを元に進められました。基本を振り返ることができ勉強になりました。

基礎講義をする木下先生
基礎講義を解説する木下先生

午後からは基礎班、研修班に分かれ、それぞれに応じた内容で基礎実技修練、小里方式によるモデル治療を行いました。

基本刺鍼実技
基本刺鍼実技
小里方式実技
小里方式実技

報告者 岸田美由紀 ask edd

5月の例会報告

日時 5月17日(第3日曜日)
会場 草津市立まちづくりセンター

研修時間 9時40分から16時55分まで
研修内容 出席者点呼・会務報告
午前
10:00 難経読み合わせ 第50回 六十九難~ 発表:小林先生 司会:山森先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 第1章漢方医学の基本概念 第1項 陰陽論~第2項 五行論
発表:井上先生 司会:森川先生

今月は、二木先生の例会の挨拶からはじまりました。
時事問題から医療人も免許更新制にしたらどうかという話をされました。
また邪正論について、その選穴法などについてもお話されました。

【難経読みあわせ】
小林先生が69難を担当されました。69難は難経において一番大切な治
療原則であり、我々が経絡治療で一番最初に学ぶところだろうという重要な難だとお話されました。

【基礎講義】

1章漢方医学の基本概念 第1項 陰陽論~第2項 五行論
発表は井上先生でした。
漢方鍼の基礎中の基礎、一番土台となる部分の講義でした。
改めて基本に帰るきわめて重要な講義でした。
午後は 聴講、基礎、研修の3班に分かれ取穴、基本刺鍼、脈診修練のあと4班に分かれ小里方式で実際の治療をしました。

漢方鍼医会滋賀支部では学生の方からベテランの先生まで皆一緒に学び、日々の臨床についても質問したり話し合ったりと和気藹々と学びを深めています。

報告者 森川紀子

4月の例会報告

定期総会
小林先生の挨拶の後、井上先生を議長に定期総会を開催しました。
前年度事業と決算、今年度事業計画案と予算案、役員改選などが承認され、滞りなく終わりました。

鍼灸師の夢を語れ
数年前から続いている特別企画である鍼灸師の夢を語れ」の第4弾。今回は50歳を過ぎてから鍼灸院をはじめるという2人の先生に語っていただきました。

・田口先生
薬剤師として患者さんと接する中、また母親として安全なものをと考える中で、薬の副作用や病院や医師にまつわる問題を見聞きしたことで、東洋医学への関心が強くなりました。
3人の子供達がそれぞれに進路を定めたこと、自分の住む地域にも鍼灸学校ができたこと、大学時代に漢方に出会って以来、東洋医学に今日にがあったことなどあって鍼灸の道に入りました。
薬剤師でもあるので薬の正しい知識を患者さんに伝えたいこと、自分をケアするツールとしての東洋医学を発信したいこと二木先生や小林先生のように鍼で治療できるようになりたい旨を静かに語りました。

田口先生
田口先生

・野間先生
大学時代に大病を経験して以来、自らの生き方を模索し続ける中、自身の半月板損傷、妻の病気などを通して東洋医学に出会い、我が子に語れるような生き方をしたいなどが動機となって鍼灸師になりました。 6月に開業することから、鍼灸で成功して母校で講師をしたいこと、自分の住む地域から東洋医学のすばらしさを発信したい旨を熱く語りました。

野間先生
野間先生

実技
今月からは各部の指導目的を考慮し、はじめから終わりまで基礎班と研修班に分かれ、脈診習練、取穴、基本刺鍼、小里方式をそれぞれ行うことにしました。
今月は聴講がなかったので、二木先生、小林先生、岸田先生が研修班を、私が基礎班をそれぞれ担当しました。
懇親会
例会終了後は、新年度最初の懇親会で大いに盛り上がりました。

3月の例会報告

平成27年3月15日 草津まちづくりセンター

午前9時40分~午後16時40分まで

内容

午前

「難経読み合わせ」  藤崎先生

基礎講義「標治法」 二木先生

午後

奇経治療、子午治療、円皮鍼、小里方式

 

午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。

来院患者さんの中で、婦人科の女医さんが出産前に鍼灸を受け、予想以上に状態がよくなり、そのうえ安産だったということから、産後も通院しているお話を聞きました。自分が出産を体験した後は患者の気持ちがわかり、前より親身で優しくなったという話がありました。今回のことを踏まえ、色んなところで医療との関わりがあることを実感されているとのことでした。

午前最初の講義は、藤崎先生による「難経読み合わせ」でした。今月は67、68難の読解進行をしていただきました。

藤崎先生

次に二木先生による「基礎講義 標治法」でした。実際の臨床を交えてお話くださいました。昔は刺絡もされていたようですが、現在は陽経から触ることで鍼一本で済むので使われていないとのことでした。

二木先生

 

午後の実技は奇経治療、子午治療、円皮鍼を行いました。

二木先生の班では普段の治療と、標治療法では指の使い方を変えているということで、質問が飛び交いました。最終的には自分がごっちゃにならないように、数をこなす上で指の感覚として身についていくということでした。
腰痛モデル2名ともに、奇経や子午を利用した効果に目をまん丸にされました。円皮鍼は貼り方をきちんとしないと気が漏れるということで、二木先生よりご指導いただきました。

二木先生腰の検査の様子

 

 

二木先生・円皮鍼をする前、背中に対する圧力指導

 

ぎっくり腰はよほどのものでないかぎりは1回で治すというお話から、円皮鍼を貼るところを確認しました。筋肉の緊張が顕著なところと異常のないところの境目を探す手の使い方をご指導いただきました。

つづいて基礎班と研修班合同で、3班に分かれて小里方式を行いました。

小里風景

聴講班は大野が担当しました。

「刺さない鍼」がどうして効果が出るのかが知りたいという声があったため、実技モデルになっていただき体験を通して理解してもらいました。

あっという間に体が変化していくので面白いですし、エステの後みたいにお顔がつやつや!キュッと小顔になり、改めて鍼はすごいと思いました。

例会の後は指導者研修会をしました。

興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。

一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。

報告 大野早織

2月の例会報告

日時 2月15日(第3日曜日)

会場 草津市立まちづくりセンター(309号室)

研修時間  9時40分から16時55分まで
研修内容
午前
10:00 難経読み合わせ 第48回 六十五難~六十六難 発表:原先生 司会:森川先生
10:50 休憩
11:00 基礎講義 第9章標治法 第1項頸肩背部と腰仙部の治療、第2項奇経治療 発表:山森先生 司会:岸田先生

12:00~13:00 昼食

13:00 標治法 ナソ・ムノ治療
13:30 標治法 奇経治療
14:00 脉診修練
14:30 小里方式(前半)
15:30 休憩
15:40 小里方式(後半)
16:40 反省会
17:00  例会終了

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今月の挨拶は小林先生でした。福島弘道先生が自らの皮膚ガンを鍼治療で克服された話から始まり、小林先生が治療されたガン患者の経験も話されました。最後に滋賀は、東洋はり医学会滋賀支部が昭和60年2月20日に発足してから今年で数えて30周年になることをお話しされました。
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【難経読み合わせ】
難経読み合わせ担当は原先生でした。六十五難は井栄兪経合の五要穴を川の流れに例えていることを説明されました。他の先生からは井穴の治験についての話がありました。
次の六十六難は原穴と三焦の原気について説明されています。この難の原穴と『霊枢』九針十二原(01)に挙げられている原穴と異なる理由について考えました。
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【基礎講義】
基礎講義は「第9章標治法 第1項 頸肩背部と腰仙部の治療、第2項 奇経治療」、担当は山森先生でした。
頸肩背部と腰仙部の治療とはいわゆるナソ・ムノ治療であることを話され、症状ごとにどの部分に効果があるか、鍼のしかたなど治療経験を交えながらわかりやすくお話しされました。
奇経治療は即効性があり、開業当初はとても役立ったことをお話しされました。資料を使って奇経腹診や治療のしかた、治験例をわかりやすく話されました。
主穴、従穴の判断で撮診を使うことも、たいへんためになりました。
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午後は午前中講義で行った標治法の実技をしました。ベッドを3つ作り、各班、指導者を中心に奇経腹診や八総穴の反応を見ながらテスターで確認をしました。

その後、脉診修練を行い、4つの班に分かれて小里方式をしました。

報告者 岸田美由紀

1月の例会報告

日時 1月18日(第3日曜日)

会場 市民交流プラザ(小会議室1)
住所 草津市野路一丁目15番5号フェリエ南草津5階

研修内容 出席者点呼・会務報告

午前
10:00~10:50 難経読み合わせ 第47回 六十三難~ 中尾先生
10:50~11:00 休憩
11:00~12:00 基礎講義 第8章第5項 腎の病証と治療 岸田先生

12:00~13:00 昼食

午後
13:00~13:30 脈診修練
13:30~14:00 基本刺鍼
14:00~14:30 取穴 腎経(復溜、陰谷)
14:30~15:30 小里方式(前半)
15:30~15:40 休憩
15:40~16:40 小里方式(後半)
16:40~17:00 反省会
17:00  例会終了

17時より新年会 

【挨拶と会務報告】二木先生

にき先生の症例報告がありました。
赤ちゃんが下がってきてお腹が張り入院を勧められている現役の医師である妊婦さんに対する鍼灸治療のお話をされました。1回の施術であがったけれども、1週間経ちまた下がってきたためもう一度治療した際、両乳房に張りがあるため、乳房マッサージを指導したところ揉むたびに胎児があがってきて最初は洋梨のような感じのお腹だったのがまんまるになったということでした。

妊娠後期にはトイレ掃除や柱磨きをすることによりしゃがむ動作でふんばり、力む練習になるのでやった方がいいという指導もされたようです。

あとはやはり安産灸をするとよく、産む直前(分娩の直前)から直後までやるといいというお話でした。

【難経読み合わせ】 中尾先生

今月は難経63難と64難を中尾先生が担当されました。事前に深く調べて来られてとてもわかりやすく漢字の説明もされていました。

【基礎講義 第8章第5項 腎の病症と治療】 岸田先生

今月は岸田先生が「腎の病症と治療」について講義されました。腎の働きと病症と腎に関する証についてとても詳しくわかりやすく講義されました。ご自身の風邪の自己治療と経過について詳しくお話くださいました。

【脈診修練】

滋賀漢方では、六部定位脈診に難経五難の菽法脈診と、浮沈・遅数・虚実の八祖脈などを併せた脈診を修練しています。

【基本刺鍼】

刺さない鍼「てい鍼」での施術の仕方を練習します。基本の姿勢から鍼の持ち方、軽擦の仕方、頭の角度など細かく練習します。

【取穴】

腎経の復溜と陰谷の取穴を確認しました。

【小里方式】

4人ずつぐらいに分かれてそれぞれ何か症状のある先生が患者役になり実際に問診から証をたて治療までを行いました。聴講班も実際に治療を受けたり鍼をしたりしました。施術直後に脚のむくみが軽減し、とても驚かれていました。

例会後は新年会が行われ、会員で楽しい時間を過ごしました。

報告 森川